いつだったかテレビ朝日のワイド・スクランブルという番組を見ていたら、公職選挙法についてのクイズのようなことをやっていた。
「事前運動の禁止」ならびに「戸別訪問の禁止」のところで、大下という女子アナが、「やってますよねー」などと言っていたが、あれは台本にあるせりふなのか?
ようするにテレビ朝日は立候補者が選挙違反をしていることを知っていながら、あえて問題にしないということであろう。
なんともわたしに納得がいかなかったのは、ある教授のコメントだったと思うが、「清き一票をお願いします」といったようなことをいわなけれければいいのではないかという説を流していたことだ。
たしかにそうかもしれないが、マスコミとしてそういう一般論を流しておいて、では実際そういう点で問題のある活動をしている人間がいるかどうかということが全く不問に付されてしまっているのはおかしな話ではないか。
自分は録画したわけではないので必ずしも正確でもないかもしれないが、わたしの記憶が確かなら、そのコメントをした人は日本大学の岩井信泰教授とかいう人である。
実は私はこのことを今回の選挙の公示日の頃に書こうとしていたのだが、たしか、野田聖子の選挙公約が消されたのもちょうどその頃で、あまりにショックで細かいことも忘れてしまった。
したがってこれから書くことも必ずしも正確ではないかもしれないが、野田聖子もまた、今回の選挙で戸別訪問や事前運動をしていたのではなかったか。
戸別訪問も事前運動も取締りがあまり行われていないようだが、すくなくとも戸別訪問に関して言えば、実際に選挙での投票を依頼したかどうかは本人同士しか分からないことであり、それ以上の選挙違反が起こる可能性も高くなる恐れがあるので、戸別訪問自体、取り締まりの対象とすべきだと自分は考えている。
ところがワイド・スクランブルでは、まるで「わたしがルール・ブックだ」と言わんばかりに、たしか大和田獏や福岡翼などがこの法律は自分の年と同じぐらい古い法律だと言って笑っていた。
だから守らなくてもいい、ということが言いたかったのだろうか。
しかし古いと言えば古い法律はすごくおおくて憲法もすごく古い法律だと言うことになりはしないか。
実際守られてはいないというものであるのかもしれないが、憲法は改正されてないのだが、公職選挙法は何度も改正されているわけだから、これは無視してよいということにはならないはずだ。
もっとも改正されていないものでも法律はすべて守るべきものであるべきだと思うが。
さて今回の選挙では解散以降野田聖子の地元での活動が実によくテレビで放送されていたが、ある田舎の一軒家に野田聖子が「ばあちゃん、来たよ~」と言って入ってゆく場面が映し出されていたはずである。
あれはやはりどう考えても戸別訪問だろう。
残念ながらいつのどの局のどの番組ということは全く覚えていないのだが、いずれにせよそこには夫の鶴保庸介も一緒に行っていたはずである。
もちろんテレビクルーが一緒に行っていたので、その局も鶴保も共犯であると私は考えている。
どなたかいつのどの番組か覚えていたら、捜査当局や、選挙管理委員会などに通報していただけるとありがたい。
事前運動ということで言えば、野田はある集会で「人生最大の危機」と言っていた場面をテレビで見た記憶があるが、これまたいつのどの番組か記憶がない。
自民党では野田を除名処分にすることが決定しつつあるが、こうしたことなども充分除名の理由になりうると思っている。
もちろん選挙違反ということに関しては捜査当局はテレビ局も含め捜査すべきだとも思っている。
なおワイドスクランブルでは爪でDNA鑑定が以前できない?と放送したが、今はできる???ということを放送していた。
何でも番組が間違っているのではなくて、科学の進歩とかいう話であったがよくわからなかった。
とにかく自分たちがやっていることに全く疑問を感じずに生きていける人たちはうらやましいなぁと思った。
文中敬称略