こういう話を脚色するのはまずいかもしれませんが、ちょっと落語風にアレンジ?してあります。
最近知らない男の人から電話がかかってきて母が出ると、お宅の拓也さん今痴漢して捕まって警察にいるんですけど、ないてますよ、といったそうだ。
これはいわゆる振り込め詐欺だと分かった母親は、まだ朝早いこともあり受話器をそこにおいたままトイレに行ったそうだ。
それでかえってくるとまだ話しているのできいてみると、どうしますか?お母さん、と言ってくるので、うちのボケた母は「息子ですか?今トイレにいますけど」といったそうである。
すると向こうは「バカやろう、それ早くいえよ!」と激怒したそうだ。「早く死にますよ」と言って脅かすのでよせばいいのにまた母は早く死ぬのはいいですが、苦しみながら死にたくないですと言ったそうである。
しかし考えみるとボケ老人を相手に電話代を使っているほうも大変である。もっとも電話番号や名前はわかっているのでなんだかコワイが、とにかくこれだけ振り込め詐欺に対する警告がキャッシュ・サービス?に貼られているのにまだこういうのがあるというのは残念なことである。
うちの母だけでなく知り合いのお年寄りなどもこうした電話に対して長いこと相手にしているらしいが、電話番号を知られているので危険だからやめたほうがいいような気もする。
さてそれはそうと、なにかの折に私が「オレオレ」と電話したら母は相手にしてくれるだろうか。もしかしたらガチャンといきなり切られるのではないかという気もする。