Living in Australia

台湾生まれの祖母、日本生まれの両親、オーストラリア生まれの子ども達の三世代家族。息子はダウン症のスーパーマン!

一睡も出来ず…… ~Day2~

2006-10-02 20:12:19 | 出産・子育て
夜中に授乳を試みるものの、息子は眠ってしまい、NG。
一睡も出来ず、1時間ごとに時計を見ている私に反して、息子は少しBubblyに羊水を出すのみ。とにかくよく眠る息子……娘の時と全然違う。

まだ、はっきりとしたDSの症状は私には分からず、「日本人だから、ドクターはアジア人のベビーだから、もしかしたら見間違えてるのではないだろうか。」と甘い期待を持ってしまう。最初の授乳から12時間経ってしまったので、Midwifeに無理やり起こして授乳するよう勧められる。その時、息子の後姿を見て、本当にDSなんだ……と実感する。



新生児のHearing testはパス出来ず。
産後24時間以内なので、Day4に再検査する事に。
昨夜から涙が止まらない私は、こんな検査にパスしなかっただけでも、落ち込んでしまう。

顧問のドクターが来る前に、娘を連れて旦那がやってきた。
旦那も私同様、一睡も出来なかったようだ。
私よりも憔悴しているようにさえ見える。

でも、嬉しい報告をしてくれた。
旦那が娘に「もしかしたら弟はお耳が聞こえないかもしれない。」って話したところ、「じゃあ、どうやってお話するの?」と娘に聞かれ、旦那は「そうだね、お手々を使って、手話でお話しするんだよ。」と答えたら、娘が「じゃ、手話を覚えてお話しする!」と笑顔で言ってくれたそうだ。
旦那は、その娘の一言で涙が伝って出てきたと話してくれた。

顧問のドクターの再チェックで、DSであるのはほぼ確定となった。
100%確定するのは血液検査の結果だけれど、ドクターの「残念だけど99%そうだと思う。」と正直な見立てを伝えてくれたので、覚悟が決まった。

でも、心はなかなかついていかない。
私の涙は一体、いつになったら止まるのだろう……。
娘が心配して、一生懸命無理に笑顔を作り、ギューっと何度もhugしてくれる。

Rest periodに入って、娘を気分転換させたい一心で、旦那に友人達が開催していたBBQに連れて行ってくれるよう頼んだ。本当はこんな気持ちで行きたくは無かった旦那も、娘の事を考えて行ってくれる事に。

一人の時間、眠り続ける息子を見ていると何とも言い表せない悲しさ、不安、色んな感情で押しつぶされそうになる。そんな私を見かねて、Midwifeが入れ替わり立ち代り、様子を見にきてくれ、話を聞いてくれ、抱きしめてくれ、、、本当にオージーの暖かさ、素晴らしいMidwifeの多さ、この時程、痛感した事はない。

夕方、お赤飯のおにぎり等の差し入れを持って、娘と旦那は早々に戻ってきた。BBQで会えた友人達に、息子の事を報告し、皆から暖かい励ましと応援をもらって、少し元気になってくれたようだ。そうしているうちに、元ボスもお花とビアードパパのシュークリームを手に、お見舞いに駆けつけてくれた。友人達の気持ちに支えられ、シュークリームを食べ、少し元気に。

明日は、日本に里帰りしていた母が帰国する。
電話でショックを与えてはいけない、と実は出発前に話せなかった。
明日はいよいよ、母に話さなくては。
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そして告知 ~Day1~

2006-10-02 07:31:57 | 出産・子育て
実は、初日はそれで終わりではなかった。
夜8時頃、本来であれば病室のVisiting hoursも終わり、娘達はそろそろ帰路につかなければいけない筈の時間、、、突然、私達夫婦は微塵も予想しなかった衝撃の告知をされた。

「お子さんはダウン症の可能性があります。」と。
確かに妊娠中、子供が小さいと何度も超音波に回され、心臓、腎臓、脳に問題があるかも、と散々、検査をさせられた。でも、その問題も超音波をする度に、消えていたハズ。なのに、、、なぜ???の一言しか思いつかなかった。
この時は、インターンのドクターともう一人のドクター2人の所見だったので、正直50%の可能性、と言う感じ。

DSのチェックポイントと言うのが、

・扁平後頭骨
・平坦な顔立ち
・切れ上がった目
・乳児期からはっきりした二重
・指が少し短い
・猿線
・小指の骨が一つ足りない
・首の周辺が腫れぼったく首が短い
・親指と人さし指のあいだが少し開き気味
・筋肉の緊張が弱い
・触った感じ、皮膚がフニフニしている

他、いくつかあるのだけれど、確かに息子は殆どに当てはまっていた。
しかし、日本の赤ちゃんなら、平坦な顔立ちは割と普通に見えるんだけどなぁ……と私には思えた。とは言え、突然の告知に産後4時間、ホルモンバランスの崩れまくった私は、涙が止まらなくなってしまった。娘もそんな私を心配して、なかなか離れず、旦那もオロオロ。。。
翌日に顧問のドクターと話すことになったけど、眠れない一夜となってしまった。


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