法堂あけはなつ明けはなれている 2004-11-15 12:39:15 | 文化・芸術 山頭火のモノローグ わしは、生死一如の内観を求めて、永平寺へと急いだ、―― 数日後、ヨレヨレの浴衣一枚着たきりのあるまじき姿で、 山門の前に立っていた。―― 洗え、洗え、洗い落とせ! ‥‥ 垢、汚れ、乞食根性、卑屈、恥知らず、‥‥ 洗い落とせ! ―― 水音の絶へずして御仏とあり てふてふひらひらいらかをこえた