こくご食堂

小学生向けこくご塾を創業しました。[こくご]の楽しさを、様々な切り口から発信していきたいと思っています。

[思い出の家]

2017-08-19 05:00:00 | こくご日記
はじめまして。2018年、川崎で小学生むけ[こくご]を中心とした塾を創業予定のamimです。よろしくお願いいたします。

「こくご食堂」本日調理する食材は、[思い出の家]です。

石葺き屋根というのを知っていますか?私の親戚の家はその石葺き屋根でした。とても珍しく、地元では新聞に載ったり、通りすがりの画家の方が絵を書いてくださったりしました。




▲ 石置き屋根の家




▲ 石置き屋根の家 画家の書いた絵


東北地方に多い屋根ですが、親戚の家のある群馬県では、「上州の空っ風」といって強い風が吹くのでこの屋根が多いそうです。その昔、上階では「お蚕さん」を飼っていたと聞いたことがあります。養蚕している民家では多くみられる屋根だそうです。3年に一回のメンテナンスが必要な手入れの大変な屋根で、20年くらい前に建て替え、現在は石置き屋根ではありません。



▲ 葺き替えの写真?


夏休みのミニ旅行で親戚の家を訪ねたら、当時の写真をみせてくれました。懐かしい家です。祖父と祖母がいて、叔父と叔母、従姉、にぎやかに暮らしていた家です。祖父は無口な働き者で、あまり話しをしたことがありませんでした。祖母はとても優しく、従姉の中で一番年齢の若い私をよく可愛がってくれました。祖父と祖母は蚊帳で寝ていましたが、私はそこにもぐりこんで寝ていたくらいです。当時とても太っていた私を、父ですら「デブ」と言っていたのに、祖母は、「体格がいいね」と優しく言ってくれました。言葉とそれを話すトーンで、話し相手への伝わり方が変わります。ぽっちゃりしていた私にとって、「体格がいい」という言葉はとてもいい響きでした。そんなことを思いだしました。

昔薪風呂のあったところは、現在鯉のいる池になっていました。ここにあった薪風呂では、マッチの擦り方、薪への点火の仕方を従姉に教えてもらいました。



▲ 薪風呂後 鯉の池


スイカを冷やした小さな川はそのままでした。
上に見える道路から、少し下った所に立っている父を呼び、飛び降り、父が到着する前に地面にぶつかり前歯を折ったこともありました。懐かしい。




▲ スイカを冷やしたミニ小川


ご先祖様の仏壇にお線香をあげて、宿にむかいました。従姉たちと集まる機会があったら、昔話をしたいと思いました。

[自然の恵み]

2017-08-18 05:00:00 | こくご日記
はじめまして。2018年、川崎で小学生むけ[こくご]を中心とした塾を創業予定のamimです。よろしくお願いいたします。

「こくご食堂」本日調理する食材は、[自然の恵み]です。

夏休みを利用して、2年ぶりに伯母にあってきました。伯母は母のすぐ上の姉で、86歳ですが畑仕事をしてよく私に野菜を送ってくれます。この夏も、ジャガイモを一箱送ってくれました。久しぶりに会う伯母は、若返っていました。

伯母の家は、幹線道路から細い山道をクネクネあがった山の上にあります。15時ごろ来客があり、その方が新聞を持ってきました。伯母の集落には、伯母と伯父をふくめて5名しかおらず、新聞配達が来てくれなくなったそうです。そこで、配達されている地域の方が、上にもってきてくれる時間が15時すぎ。朝刊を夕方読むわけです。過疎を実感したのは初めてでした。


▲下仁田ネギ



▲ キュウリ



▲ トマト



帰る時に、キュウリ、トマト、そして大量のトウモロコシを持たせてくれました。


▲ ジャガイモ・キュウリ・トマト・トウモロコシ


山の上の寒暖差のある畑で作られたもぎたての野菜はとても美味しいです。一昨日はサラダで食べましたが、昨日はポテトサラダにしました。トウモロコシはゆでて、家族で食べる分にして残りは包丁で削って、後でコーンコロッケにするため冷凍しました。


▲ ポテトサラダ


山の上は雨降りでしたが、気温差で山から水蒸気があがっていてとても幻想的でした。
「またおいでね」
と伯母は車が見えなくなるまで手を振ってくれました。


▲ 山の幻想的な風景



[川] と[ビーサン] と[私]

2017-08-17 05:00:00 | こくご日記
はじめまして。2018年、川崎で小学生むけ[こくご]を中心とした塾を創業予定のamimです。よろしくお願いいたします。

「こくご食堂」本日調理する食材は、[川]と[ビーサン]と[私]です。


小学生のころの夏やすみは、遊びに専念していました。母の実家に遊びにいくと、メインイベントは川あそびでした。

従姉たちは川になれていて、川のなかもスイスイ歩きます。都会っこの私は、石の上の苔や川の流れに遊ばれないように慎重に歩きます。




🔺 現場の小さい滝


いつものように、小さい滝を連れだって横切っていました。その日は雨の次の日で少し水かさが増していました。従姉、姉、親戚の男の子が渡りきり、私が歩いていると、つるっとすべりました。
まずいな。
と思った瞬間、滝の上に座っていました。私の背中には、せき止められた川の水がたまってきてます。
あー。
小さい滝をすべり川底に。滝の真下は想像以上に深く、その時見上げた水面はいまでも覚えています。

私は泳ぎは得意なので問題ないのですが、行方がにきなるのは、[ビーサン] です。軽いビーチサンダルは、スルスルと川下へ流れていきます。私が無事に水面に顔をだすと、親戚の男の子が川下へダッシュ。絶好のロケ地で私の[ビーサン]を捕まえました。ビーチサンダルをなくして怒られることもなく、叔母が帰宅するまえにすっかり着替え、大人の知らない事件は終わりました。

夏やすみは、普段できない体験を沢山できます。是非、自然の中で遊んでほしいです。

[夏の大掃除]

2017-08-16 05:00:00 | こくご日記
はじめまして。2018年、川崎で小学生むけ[こくご]を中心とした塾を創業予定のamimです。よろしくお願いいたします。

「こくご食堂」本日調理する食材は、[夏の大掃除]です。

お盆で長い休暇がとれました。主人も休みだったので、月曜の午前中に庭の草取りをしました。アリの大群、みみず。以前見たテレビ番組で、謎の多いアリの巣に金属を流し込んで仕組みを探る番組がありました。すると、巣は広範囲に広がっているのをみました。このアリの巣も、もしかすると家の下まであるのでは、と恐ろしくなりました。

ダンゴ虫もいました。子供達が幼稚園のころ、ディズニーランドのかわいいクッキーの缶が家にあったのですが、掃除でなにげなく缶を開けたら、何百というダンゴ虫を発見して失神しかけたことがありました。今思い出してもぞっとします。

土いじりをすると心が落ち着きました。庭の左半分は、高校まで野球をしていた息子たちが素振りで芝生をすりへらしてしまいました。ここで素振りしていたな・・・などと感傷にひたったりしました。ついこの間まで野球のネットもありましたが、粗大ごみで捨てたところでした。

もう少し綺麗にして、庭で何かできないかな?と毎回草取りの時主人と話をしますが、何も思い浮かばず、次の草取りを迎えています。


▲ 草取りを終えた庭


まだやることがあります。換気扇です。私の苦手なことの一つにネジがあります。ドライバーでネジを回しているとネジ山を潰してしまうのです。なので、換気扇掃除のスタートのネジを回すのは、主人に依頼しました。まあ、ひどい汚れ。悪戦苦闘です。1時間かけてきれいになったので、ほっとしました。


▲ 掃除を終えた換気扇

二か所綺麗になり、心もすっきりです。涼しい日でよかったです。休み明けから、また創業にむけてバリバリ働きます。

[サンダル事件]

2017-08-15 05:00:00 | こくご日記
はじめまして。2018年、川崎で小学生むけ[こくご]を中心とした塾を創業予定のamimです。よろしくお願いいたします。

「こくご食堂」本日調理する食材は、[サンダル事件]です。

2学年上の姉は、いつも魅惑的なものを持っています。1970年代の中ごろ、ヒッピーブームでした。ジーンズ生地のかかとが高いサンダルは、カッコイイものでした。姉はそれを持っていました。私は危ないからと、ヒールの低いサンダルしか買ってもらえなかったのです。

ある晴れた日、姉の目を盗み憧れのジーンズ生地のサンダルを履き、颯爽と散歩にでかけました。いつも通学路で使っている川沿いのプロムナードです。気分は最高。モデルウォークで歩いていると、ふと明日の天気が気になりました。当時、足で靴を飛ばして、表が出れば晴れ、裏がでると曇りといった天気占いが流行していました。その占いには、呪文があります。
「あーした天気になーあれ」
その呪文の後に履物をけり上げます。私もジーンズ生地のサンダルを蹴り上げました。思いの他高く上がり、さて天気は?とサンダルをみると、大きな放物線を描き川にポチャン。


▲ サンダル事件 サンダルが落ちた現場


「終わりだ」頭を抱えました。でもサンダルはどんどん下流へ流されていきます。下流には父がやっている店がある。こんな時でも頭の回転は速いほうで、片方のサンダルを手に持ち、裸足で父のもとに。父は話を聞くと、長いロープの先に金具をつけて、川のコンクリートを下っていきます。カウボーイのごとくロープをなげますが、なかなかとれません。4回目でやっと金具にかかり、引き上げられました。ジーンズ生地のサンダルは左右色が変わり、一目で何かの事件に巻き込まれたことがわかります。帰宅後、母の雷が落ちたのでしょうが、私の記憶は父がサンダルを救出したところで終わっています。人間は悪い記憶は消す傾向があるそうですが、まさにそれでしょう。


▲ サンダル事件 父が降りていきロープを投げたコンクリートの壁面

これも、授業の合間や休み時間に披露すると、生徒が喜ぶ私の実話です。実家の近くの川を通る機会があり、思い出しました。先生だって小さい頃があって、みんなよりたくさん失敗しているのですよ、と伝えています。私の引き起こした事件はたくさんあるので、またの機会に。