こくご食堂

小学生向けこくご塾を創業しました。[こくご]の楽しさを、様々な切り口から発信していきたいと思っています。

【アナウンサー教室3回目】

2017-10-29 21:21:07 | アナウンサー教室
はじめまして。2018年、川崎で小学生むけ[こくご]を中心とした塾を創業予定のamimです。思考を声に出す表現力、自分の言葉を文章する力をつける塾を目指しています。よろしくお願いいたします。
「こくご食堂」本日調理する食材は、[アナウンサー教室3回目]です。

日曜日、また雨です。雨を楽しむ余裕がなくなるくらい、毎日雨です。

さて、今日はアナウンサー教室3回目です。私の話し方をもっと磨くことと、日本語の正しいイントネーションを学び、生徒達に伝えようと考えて通い出した学校です。今回は、平日クラスの振替をしている生徒さんが多く、通常とは違うメンバーでした。50音のサ行からマ行の練習です。今日の先生は、60代くらいの男性の先生。今日はいつもとスタイルが違いました。発声練習をせずに、一番前の席に座り、生徒全員のほうを向いて、教科書を読みます。先生の指定した生徒のほうを向いて、その人に伝わるように声を出します。指定された生徒は、発声する生徒の長所と短所を言うように先生に促されます。「アクティブラーニングだ。」と思いました。聴いている生徒も参加させる。ぼやっとしていると、意見が言えません。「声を大きくする」「口を動かす」これは、先週までに言われていること。今回は、「笑顔で」「相手に伝えるように」「ただ読むのはダメ」という課題が加わりました。

ある女子生徒に先生が問いかけました。
「あなたは、良い子、悪い子、普通の子」
私たち世代なら、「欽ちゃんの番組だ。」とわかりますが、この教室のヤングたちはそこには無反応でした。その女子生徒は
「良い子です」
と笑顔で答えます。先生は、
「悪い子になりなさい。悪い子は、欠点をカバーしようとあれこれ試す。そこが大切。」
なるほど。そういう切り口から分かりやすく生徒に伝えるのだなと、教える方の勉強になりました。

私の順番です。まず、前に座ると緊張が高まり、顔が笑っていません。声も、あんなにカラオケ店で練習したのに出てこない。五つほど単語を読むと、聞き役の生徒が感想を言います。「声が小さい」「笑顔がない」と指摘され、段々声もでてきました。意識している以上の意識が必要でした。先生からは、「おばさんなんだから、もっと大きい声を出してみんなを引っ張りなさい」と言われました。「おばさん」という言葉に少々ひっかかりましたが、それも事実。「おばさん」は怖いものはありません。もっと捨て身で挑むことを決めました。

授業の最後は、一人一人に、今後どうしたらよいか発言する時間でした。これも、アクティブラーニングのよいところです。生徒たちは座っているだけでなく、他の生徒の意見を聞いて、自分は何を発言するか必死に考えます。生徒の中に地方出身者がおり、
「方言をなおしたい。」
と言うと、コテコテの関西弁を使っていた生徒のことを例にあげてくださいました。
「最初、強い関西弁の生徒がいましたが、一年後すっかり標準語を話していました。どのようにして方言を直したか聞くと、友達や身の回りにいる人に、発音が間違っているときにすぐに直してもらうようにしたそうです。あたなもそうすればいい。大丈夫。」
とおっしゃいました。涙が出そうになりました。先生のお話に出来てきた生徒さんの努力と、先生が最後に「大丈夫」とつけくわえたことに感動しました。先生は、冗談を交え厳しいご指摘をされますが、必ず言葉の最後に希望を残します。
「できる」「心配ない」「自信をもて」「自分に負けない」「小さくまとまるな」「大丈夫」この言葉の数々は、私達生徒を安心させてやる気にさせます。来週、私が授業をするとき、この言葉を使うことにしました。素晴らし先生に出会えました。生徒としても、教える仕事をする者としても尊敬できる方でした。

今日の収穫はとても大きかったです。今週の発声練習では、練習事項が増えました。まずは笑顔を作るために大きめの鏡を用意してにっこり笑うことから始めます。

▲早朝に見た日ノ出
毎日新しい気持ちで頑張ります


最新の画像もっと見る

コメントを投稿