はじめまして。2018年5月。JR南武線武蔵中原徒歩15分新明神社で「こくご」を中心にした塾「こくごレストラン」を創業しました。塾では、思考・発表・文章にすることを軸とします。そして、ディベート・俳句・アクティブラーニング・ビブリオバトルなどを取り入れます。ブログは毎日発信しています。体験したこと、考えたことを文字で表現することは、「こくご」です。
10月無料体験
10月23日(火)
16:00~1年生2年生残席6名
17:00~2年生3年生残席6名
こくごレストランホームページ
https://www.kokugoresutoran.com
申し込みはこちらからおねがいします。
紙芝居イベントでも申し込みできます。
こくご食堂、今日のお話は
【ブームから】
去年の暮から、今年の頭にかけて、私の中ではブームがありました。
それは、リブリオバトル。
リブリオバトルとは・・・
自分が面白いと思った本を5分でプレゼンテーションするものです。原稿はみません。そして発表のあと、質問を受け付けます。その受け答えも含めて、紹介したグループの中でどの本が一番読みたいか決めるものです。ざっくりですが。
このリブリオバトル、全国大会があるのです。
これに参加するのがマイブームでした。
今回は、高校生全国大会・大学生全国大会を観覧しました。
これには続きがあります。この全国大会会場では、紹介された本を販売しています。気になった本は全部購入しました。そして、その最後の本がこれでした。
一言。面白かった。
久しぶりに、小説らしい小説でした。
抽象的な表現になってしまいます。当初、リブリオバトルでこの本の紹介を聴いたとき、「デスノート」みたいなものなのかな?と思っていました。殺したい相手の名前をノートに記すと、その相手が死亡するノートです。
しかし、まったく違いました。
テーマは「いじめ」。小説の半分までは、とてもせつなく苦しくなる場面が続きます。もういいでしょ。というくらいに。
しかし後半から一気にまくしたてるようにストーリーが流れて行きます。前半の伏線が、輪になっていく。そして結末も。
内容を言ってしまえないのが残念です。
そしてこの小説を読み終えて、
「自分のセンスでは絶対に選ばない小説だった。だから、余計に面白かった。」
という感想にいきあたりました。
以前に紹介した本「BUTTER」(柚木麻子著・新潮社)は、全体的に女性的な空気が流れる小説で、こちらを実写的としましょう。対して、この「絶望ノート」は、ドラマ的。[Butter]は、実際にありそうだと感じるところに面白みがあります。「絶望ノート」は、完全にドラマ。気持ちよく、きれいにパズルができあがる面白さなのです。
ビブリオバトルをみていると、斜めに物事をみてしまう私はある意図を感じるときがあります。本当に自分が好きな本ではなく、リブリオバトルむきの本を選んでいるな・・と思ってしまうことです。あまりにも上手くまとめすぎるプレゼンテーションは、嘘っぽくみえるのです。その時、
「この人は、この本が好きじゃないな。」
と伝わってしまいます。そうして選ばれた本は、ビブリオバトル決勝には残らないように感じます。
この「絶望ノート」。斜め目線からの感想があります。全体的には、前半の長い伏線から、最後にぴったり輪につながる面白さです。しかし、要所にでてくる、家族の在り方、友達との上下関係。理由のない嫌悪。絶妙にからみあってくるのですが、時々考えさせられるのです。不思議な小説でした。
主人公のお父さんはジョンレノンが好きです。そして人生がジョンレノンそのものになっていきます。私はビートルズ世代ではないので、そこにはあまり共感できない部分がありました。それより、作者はジョンレノンが好きなのかな?と思いました。小説を読んでいると、作者のことを考える瞬間があります。物語に入り込んでいるのに、どこか冷めている時です。ジョンレノン愛が満載で、苦しくなる時もありました。そこをみなさんならどう読むのか、聞いてみたいです。
久しぶりの本紹介でした。毎日、通勤電車の中、眠る前の15分が読書タイムです。特に夜寝る前の時間が大好きです。ベッドのライトの下で本を読み、コクリコクリして本をおとして、
「あ、いけない。もう寝よう。」
とても幸せです。もっと読みたいとおもいながら、すやすや眠る。
今日もこれから「おやすみ読書タイム」です。
インスタグラムmasasayama
こくごレストラン
山猫式文化祭から
動画
https://www.instagram.com/masasayama/?hl=ja
フェイスブック
https://www.facebook.com/kokugoresutoran/
国語作文教室in川崎
こくごレストランHP
https://www.kokugoresutoran.com
10月無料体験
10月23日(火)
16:00~1年生2年生残席6名
17:00~2年生3年生残席6名
こくごレストランホームページ
https://www.kokugoresutoran.com
申し込みはこちらからおねがいします。
紙芝居イベントでも申し込みできます。
こくご食堂、今日のお話は
【ブームから】
去年の暮から、今年の頭にかけて、私の中ではブームがありました。
それは、リブリオバトル。
リブリオバトルとは・・・
自分が面白いと思った本を5分でプレゼンテーションするものです。原稿はみません。そして発表のあと、質問を受け付けます。その受け答えも含めて、紹介したグループの中でどの本が一番読みたいか決めるものです。ざっくりですが。
このリブリオバトル、全国大会があるのです。
これに参加するのがマイブームでした。
今回は、高校生全国大会・大学生全国大会を観覧しました。
これには続きがあります。この全国大会会場では、紹介された本を販売しています。気になった本は全部購入しました。そして、その最後の本がこれでした。
一言。面白かった。
久しぶりに、小説らしい小説でした。
抽象的な表現になってしまいます。当初、リブリオバトルでこの本の紹介を聴いたとき、「デスノート」みたいなものなのかな?と思っていました。殺したい相手の名前をノートに記すと、その相手が死亡するノートです。
しかし、まったく違いました。
テーマは「いじめ」。小説の半分までは、とてもせつなく苦しくなる場面が続きます。もういいでしょ。というくらいに。
しかし後半から一気にまくしたてるようにストーリーが流れて行きます。前半の伏線が、輪になっていく。そして結末も。
内容を言ってしまえないのが残念です。
そしてこの小説を読み終えて、
「自分のセンスでは絶対に選ばない小説だった。だから、余計に面白かった。」
という感想にいきあたりました。
以前に紹介した本「BUTTER」(柚木麻子著・新潮社)は、全体的に女性的な空気が流れる小説で、こちらを実写的としましょう。対して、この「絶望ノート」は、ドラマ的。[Butter]は、実際にありそうだと感じるところに面白みがあります。「絶望ノート」は、完全にドラマ。気持ちよく、きれいにパズルができあがる面白さなのです。
ビブリオバトルをみていると、斜めに物事をみてしまう私はある意図を感じるときがあります。本当に自分が好きな本ではなく、リブリオバトルむきの本を選んでいるな・・と思ってしまうことです。あまりにも上手くまとめすぎるプレゼンテーションは、嘘っぽくみえるのです。その時、
「この人は、この本が好きじゃないな。」
と伝わってしまいます。そうして選ばれた本は、ビブリオバトル決勝には残らないように感じます。
この「絶望ノート」。斜め目線からの感想があります。全体的には、前半の長い伏線から、最後にぴったり輪につながる面白さです。しかし、要所にでてくる、家族の在り方、友達との上下関係。理由のない嫌悪。絶妙にからみあってくるのですが、時々考えさせられるのです。不思議な小説でした。
主人公のお父さんはジョンレノンが好きです。そして人生がジョンレノンそのものになっていきます。私はビートルズ世代ではないので、そこにはあまり共感できない部分がありました。それより、作者はジョンレノンが好きなのかな?と思いました。小説を読んでいると、作者のことを考える瞬間があります。物語に入り込んでいるのに、どこか冷めている時です。ジョンレノン愛が満載で、苦しくなる時もありました。そこをみなさんならどう読むのか、聞いてみたいです。
久しぶりの本紹介でした。毎日、通勤電車の中、眠る前の15分が読書タイムです。特に夜寝る前の時間が大好きです。ベッドのライトの下で本を読み、コクリコクリして本をおとして、
「あ、いけない。もう寝よう。」
とても幸せです。もっと読みたいとおもいながら、すやすや眠る。
今日もこれから「おやすみ読書タイム」です。
インスタグラムmasasayama
こくごレストラン
山猫式文化祭から
動画
https://www.instagram.com/masasayama/?hl=ja
フェイスブック
https://www.facebook.com/kokugoresutoran/
国語作文教室in川崎
こくごレストランHP
https://www.kokugoresutoran.com
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます