お待たせしました~
やっと続きを書きました~
(これは一昨日からの続きです。
よろしければ一昨日の分からお読み下さい)
ここから大きくストーリーが展開する、
そのキーワードとなるカード。
それを見つけて、高く掲げるはずの米兵が、
いつまでたっても探している・・・。
とにかく、その間をつながねば・・・
我々は米軍の兵士たちをからかったりしつつ、
米軍チームもそれを怒ったりしつつ、
・・・心はひとつ・・・
「カード、早く持ってこーーーーいっ
」
米兵役の彼、これが初舞台だったんです。
なにかトラブって、見つからないのか??
このシーンの設定上、誰も助けに行けないんだぞ!
わかってるのか??
(我々の心の声)
ヒヤヒヤ、ドキドキ
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舞台上に出ている人間は10人以上。
その全員が、
いつもと違う動悸に襲われていました
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と、そのとき。
彼が大声を出して、隊長を呼びました。
「隊長!」
・・・ここまでは台本通りです。
でも、手には・・・、
掲げるはずのカードがないっ!
「あの・・・、
(奥を指さし)あそこに○○のカードが見つかりました」
台詞が違うだろっ。
・・・って、
カードが見つからなかったのか??
カードを見せてこそ、成立する芝居なのに、
どうするんだっ
米軍の隊長さんは、とりあえず台詞をつなぎました。
「やっぱりあったか。
おい、なぜ、○○のカードがこの家にあるんだ?」
さりげなく、指示語を固有名詞に言い換えて、
わかりやすくしています。
しかし問題は、次のリーダーの台詞です。
我々は、いつもとは違う緊張感でリーダーを見ました
リーダー役はベテランの役者さん。
きっと何とかしてくれるだろう・・・。
「へぇー、○○のカードなんてのがあるのかい?
初耳だぜ。なぁ、みんな」
よっしゃー、つながったぁ~!
ブラボー
ゆっくり考えれば、大したことじゃありません。
でも、「ないっ!」とわかって、
台詞を発するまで、せいぜい5秒くらいです。
自分が台詞を間違えたとき(これはけっこうある)は、
なんとかなるんです。
しっかり頭に入っている台詞を、
もう一度再構築すれば、ごまかせることが多いんですね。
ただ、このように、突然外からやってくるハプニングは、
瞬時の対応が、本当に難しいんです。
その意味では、見つからなくても、あわてずに、
台詞を変えて出した新人君の対応も、
なかなかのものでした。
もちろん、あとを続ける隊長とリーダーの、
うまいフォローがあってこそ、つながったのですが。
しかし、あとで新人くんから聞いた、その顛末に、
「・・・・・・・」
みんな、言葉を失いました。
(つづく)
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やっと続きを書きました~
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(これは一昨日からの続きです。
よろしければ一昨日の分からお読み下さい)
ここから大きくストーリーが展開する、
そのキーワードとなるカード。
それを見つけて、高く掲げるはずの米兵が、
いつまでたっても探している・・・。
とにかく、その間をつながねば・・・
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我々は米軍の兵士たちをからかったりしつつ、
米軍チームもそれを怒ったりしつつ、
・・・心はひとつ・・・
「カード、早く持ってこーーーーいっ
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米兵役の彼、これが初舞台だったんです。
なにかトラブって、見つからないのか??
このシーンの設定上、誰も助けに行けないんだぞ!
わかってるのか??
(我々の心の声)
ヒヤヒヤ、ドキドキ
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舞台上に出ている人間は10人以上。
その全員が、
いつもと違う動悸に襲われていました
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と、そのとき。
彼が大声を出して、隊長を呼びました。
「隊長!」
・・・ここまでは台本通りです。
でも、手には・・・、
掲げるはずのカードがないっ!
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「あの・・・、
(奥を指さし)あそこに○○のカードが見つかりました」
台詞が違うだろっ。
・・・って、
カードが見つからなかったのか??
カードを見せてこそ、成立する芝居なのに、
どうするんだっ
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米軍の隊長さんは、とりあえず台詞をつなぎました。
「やっぱりあったか。
おい、なぜ、○○のカードがこの家にあるんだ?」
さりげなく、指示語を固有名詞に言い換えて、
わかりやすくしています。
しかし問題は、次のリーダーの台詞です。
我々は、いつもとは違う緊張感でリーダーを見ました
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リーダー役はベテランの役者さん。
きっと何とかしてくれるだろう・・・。
「へぇー、○○のカードなんてのがあるのかい?
初耳だぜ。なぁ、みんな」
よっしゃー、つながったぁ~!
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ブラボー
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ゆっくり考えれば、大したことじゃありません。
でも、「ないっ!」とわかって、
台詞を発するまで、せいぜい5秒くらいです。
自分が台詞を間違えたとき(これはけっこうある)は、
なんとかなるんです。
しっかり頭に入っている台詞を、
もう一度再構築すれば、ごまかせることが多いんですね。
ただ、このように、突然外からやってくるハプニングは、
瞬時の対応が、本当に難しいんです。
その意味では、見つからなくても、あわてずに、
台詞を変えて出した新人君の対応も、
なかなかのものでした。
もちろん、あとを続ける隊長とリーダーの、
うまいフォローがあってこそ、つながったのですが。
しかし、あとで新人くんから聞いた、その顛末に、
「・・・・・・・」
みんな、言葉を失いました。
(つづく)