望子のただいま稽古チュッ!

稽古、公演、プライベート
・・・オバサン役者、木村望子の日々。

舞台の裏のウラ話(№10)

2010-02-12 10:02:54 | 舞台・ウラ話
場面転換のときの人手がいなくて、
着物を着たまま、
私まで駆り出されることになった公演の、

その時に出ていた劇場の形は、

楽屋が地下で、舞台が2階
 
つまり、決して広くない階段を、
荷物を持って上がり降りしなきゃならない場所でした。

「ほんとにすみませんね~。着物なのに~
じゃぁ、階段下に置いておくので、よろしくですぅ 

謝りゃイイ、ってもんじゃないでしょ、と思っても、
やらざるを得ません。
人がいないんだから  


それにしても・・・、


重たい木製の丸テーブルは、持つのがやっと 

アンティークの木の椅子も重たいのなんの 

それを、薄暗く、急な細い階段を持って上がり、
暗転中に舞台にセットしなくてはなりません。


着物のまま、2往復して、
テーブルと椅子をセットする 

それも真っ暗な中。
何人もの人間が、暗い中で働いている中です。

重さにふらついていると、人にぶつかるし、
動線は打ち合わせてあるものの、

何かのハプニングでもあれば、
人の足に重たいテーブルを落としかねません。
声を出したらお客様にバレちゃいますしね。


その上、時間はわずか。
秒単位で暗転の時間は決まっています。


もし・・・、


もし、タイムオーバーということになったら・・・、


どんな状態であれ、
パッカーンと明かりがついてしまいます 
 
(つづく)
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