これぞ舞台裏。
小道具置き場には、どくろ、生首、般若の面に、赤ん坊。
ほとんどお化け屋敷じゃないか!(笑)
いくら慣れていても、かなり怖いです。
そして、ちょうどその対面には、神棚。
まずたいがいの劇場には、神棚があるんですね。
これは不思議なほどです。
出の前に、きちんとお参りして出ていく人もいます。
かと思うと、まったく知らんぷりのバチ当たりも(これ、私)
小道具置き場に置いてない小道具もあります。
私がかぶっていた「巫女の頭飾り」は、自分の鏡前の棚に。
小道具と一緒にしてると、かぶるの忘れて出ていきそうなので、
自分のそばに置いてました。
関係ないんですが、あのかぶり物、
前と後ろに出っ張ってるので、ものすごくぶつかるんです。
自分の頭の感覚で動いてると、
うしろの人の顔を直撃しちゃったり、幕を引っかけたり。
あんまり迷惑なので、出の寸前まで手に持っていました。
そして、これ わかります?
背中に矢をつけている桔梗姫(田代迪子ちゃん)
もちろん、このままでは出ませんが、
このあと、桔梗が流れ矢に当たるシーンがあるんですね。
あのシーン、本人があの矢を隠し持っていて、
一瞬で刺さったように見せる、
イリュージョンのようなものなんですが、
矢を忘れたら・・・もうそこでお芝居が終わってしまいます。
なもので、もう楽屋にいる間から、
忘れないように背中にくっつけてるんです。
ホントにね~、
「特に絶対に忘れちゃいけない小道具」って、
緊張するんですよ~。
忘れもしない・・・。
私ね・・・、初演の時に・・・、
とんでもないことをしてるんです。
今も残るココロのキズ
初演の話になりますが、今度はこれを書こうかな~。