最初の稽古での話し合いとエチュードで、
主宰の頭に、
細かな枝葉の肉付けができた、かどうかは、
今でもわかりませんが、
一般的に、役者が動くことで、
イマジネーションが膨らむのは確かなようです。
そして、2回目の稽古では、
前半の台本をもらって、
1回読んだだけで、
すぐ台本を離しての立ち稽古。

これにはみんな、ぶっ飛びました。
とにかく最後まで生な会話でいきたい。
だから台本をきちんと覚えなくていい。
「役者さんは、ちゃんと覚えると、
きちんと台詞を言いたくなるものだから、
あまり覚えないでいいので」
とまで言われました。
このあたりは、一度書いているので、
詳しくは書きませんが、
これね~

やったはいいが、
最初の頃の迷走ぶりたるや、
まぁ~~大変だったんです!
だってね。
いくら「自由に」といっても、
言わなきゃならない情報は、
いくつもあるワケです。
ここを絶対に押さえておかなきゃ、先に進まないし、
話がわからなくなる、というポイントが。
だけど、
エチュードをやっているようなものだから、
「あっ、あれ、まだ言ってないよね」
「いつ言うんだよ?」
なんて状態になってしまう。
4人のメンバーも、
まだ会って間もないときだけに、
気持ちがなかなか合わせられない。
だから最初のころはもう、
ほんっとに、もう、
おーい、どこ行っちゃうんだ~状態でした。
ぜんぜん進んでいかない芝居を見ながら、
外で出番を待っている大家さん、
「いつ出りゃいいのよ~」
と待ちくたびれて(笑)
もちろん、回を重ねるごとに、
かなり落ち着いてきましたが、
本番寸前でも、
迷走台風みたいなときもあったっけ(笑)
とにかく4人の気持ちがちょっとズレると、
なかなか進まなくなっちゃうんです。
というのも、
それは至極当たり前の話でして・・・。
<つづく>


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