<前日からのつづきです>
これは何の代わり?
と、聞く方が無茶だと思いますが、
実は、左側の障子の代わりなんです。
いつもこの写真になっちゃいますが、
これしかないもので、すみません
よって、人物は関係ありません。
はい。
このマイクスタンドのアームが、
上がっているときには、閉まってる、
ということにして、
開けるときには、下に下げて入っていきます。
ここだけの話、
本物ならともかく、
こういう小さいものだと、横から入れちゃうし、
結構よく忘れたりするんですけど、
ドアとか障子とか、出入りするものというのは、
きっちり開閉を決めておかないといけないんです。
台詞は毎回違っても、
こういう段取りは動かしちゃいけません。
もちろん、キャラクターや、その時の状況によって、
「ここは開けっぱなしでしょう」
「この人は閉めるよね」
なんていうのも、確かにあるんですが、
実際にはそんなきれいごとじゃ済まないんです。
たとえば、今回でも、
大家の回想(妄想?)で、息子とインド人の恋人が登場します。
でも実際にはいない人間。
大家にしか見えない幻影です。
だから、その前のシーンから逆算して、
障子を開けておく必要があるんですね。
「じゃぁ、誰が開ける?」
となった時に、
当の息子役のカトウクリスくんが、
「僕が開けます!」
いや、それはちょっと・・・とみんなが思ったとき、
主宰がぼそっと、
「ポルターガイスト?」
うん、そうなるよね~。
幻影が障子を開けるわけにいきませんから。
カトクリ君は、
真面目で好感度抜群の役者さんなんですが、
責任感が強い分、たま~に面白い発言をして、
場を和ませてくれました
このシーンは、そのあとで、
ドタバタと出たり入ったりを繰り返すので、
出来る限り大きく開けておく必要があって、
逆算した結果、私が、
ケーキを持って登場するシーンで開けることになり、
本番では、無駄に障子を全開にしておりました(笑)
でもね、今回は、もし失敗したとしても、
1公演だけ、ポルターガイストが出現するだけで終わりますが、
そうはいかないのが、
<閉め忘れ>
なんです。
今回は、閉めないとどうしても困る、
という状況はありませんでしたが、
閉め忘れというのは、
状況によっては、もう、
とんでもないことになったりするんです。
ちょっと脇道にそれますが、
昔出た芝居で、あったんですよ。
大変な<閉め忘れ>が・・・。
<つづく>
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