「こういう怖いお芝居をするときって、
お祓いとかするんですか?」
と訊かれたことがあります。
たしかに、怪談やら、
人がたくさん死ぬ芝居を公演するとき、
その前にお祓いをすることがあります。
そこまでしなくても、盛り塩をしたり、
神棚にお酒を供えたり。
「四谷怪談」を打つときには、必ずお参りをする、
というのは有名ですよね。
この世界、
意外にそういうものが残っているんです。
劇場には必ず神棚があって、
出の前に必ず頭を下げていく人もいます。
ただ、今回のカンパニーは、
そういうことは一切なし。
実は私も、猛烈な怖がりのくせに、
そういうことは一切しません。
「バチあたりですが、それが何か?」
という人間であり、役者なんです。
だから今回も、
まったく気にしなかったんですが、
公演が始まって、2日目。
「黒の人々」の初日に、
早速、お出ましになったようで、
翌日には、こんなツイートが・・・。
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昨日はホント。女の人の歌声が聞こえました。
開場しますって声かかった直後。
出演者の皆様の声ではないきっと。
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客入れ中にね、楽屋で役者が歌ってると思って、
シーバーで聞いちゃう位はっきりとね。
聞こえてたんだよー
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他にも、何人ものキャストやスタッフが、
<舞台裏で、女性の歌う声>
・・・を聞いたのだとか。
「耳」が商売道具の音響さんまで聞いているので、
このあたりは間違いないでしょう。
しかし、出演者が、開場後に、
楽屋で歌を歌うことはありませんし、
ましてや舞台裏でなんて、絶対に歌いません。
残念ながら(?)
黒の人々の回だったので、
詳しくは知らず、
アフターイベントのトークでも、
それが話題になったようなので、
それをお聞きになった方は、
私よりも詳しくご存じだと思います。
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本日3日目。
昨日から早速、怪奇現象が起き始めております。
終わったらすぐにお祓いにいきたい。
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これは黒チームの出演者のツイート。
黒の方は、ダイレクトに幽霊を扱っていたので、
出るなら、そりゃぁ、圧倒的にあちらでしょう。
でも、劇小に慣れ親しんでいる私としては、
別の驚きがあったんです。
(あれ? 女なんだ・・・)
みんながよく、
「劇小くん」なんて呼んでいるので、
何となく男性のイメージがあったんですね。
はい。
ぜんぜん、珍しい話じゃないんです。
といっても、
私が彼(彼女?)の存在を知ったのは、
今から5年ほど前で、
それまでは「劇小さんにはいない」と、
なぜか思い込んでいました。
それが、とある公演の打ち上げのとき。
<つづく>
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