望子のただいま稽古チュッ!

稽古、公演、プライベート
・・・オバサン役者、木村望子の日々。

ご不幸ウラ話・・・いろいろあった「怖い話」<その4>

2016-10-11 13:07:45 | 舞台・ウラ話

「怖い話」とした割には、
あまり怖くない話が続きましたが
最後に本気でビビった話を・・・。


ある日の終演後、

いつものようにお客様にご挨拶して、
最後に仲のいい役者仲間とお喋りしていたとき、
彼女に言われたのです。

「そういえば、大家さんって、
 最後に窓からのぞいた?
 横の人が、腕が飛び込んできて、
 そのあとに大家さんがのぞいた、
 って言ってたけど、私見えなかったのよね。
 のぞいたの?」

「え・・・?
 私・・・、のぞいてないよ・・・」

「え・・・?」


お客様からすれば、
ホラーなんだから、
大家さんが早々と化けて出てきた、
と思ったのかもしれません。

   ・・・が、

私・・・、のぞいてません・・・


「あの方」が、私の代わりに、
のぞいて下さったのでしょうか?

やっぱり、女性なのでしょうか?

あ、でも、食い倒れ太郎もいたか(笑)



「それにしても、出たがってるよね」

最後に、そんな話が女子楽屋で出ました。

「確かに。参加したいんだよね」

そういえば、違う公演のときには、
裏だけで活躍しておられた「あの方」が、

今回は、歌とか、うなずきとか、
窓からのぞくとか、食い倒れ太郎とか(笑)。

やたらと表舞台にお出ましになりました。

「参加型ゆうれい?」

「そうか。今回の劇小さんは“参加型”なんだ!」

「楽しそうだったから、
 自分も参加したかったんだよ、きっと」

「だね~。でも、私は参加型にはならないな」

「・・・え? ってか、
 望子さん、劇小に憑く予定ですか?!」

「うん! 私が死んだら、
 劇小のトイレの、真ん中のドアが、
 ときどき開かなくなるよ~。
 私、ここのトイレ、真ん中がお気に入りだから」

「トイレに憑くんだ~
 でも、あんまり怖くないかも」

「うん。自分でもそんな気がする」

なんて言ったものの、
ふと思いついたこのプラン、
結構気に入っています。

でも、

「もう~、望子さんのユーレイ、
 いい加減に消えてくれないかな。
 参加型にならないって言ったくせに、
 楽屋で騒いでると、
 必ず仲間に入ってくるんだもん」

なんてことになりそうな(笑)



でも、実は・・・、

我々役者にとって、
本当に怖いのは「霊」ではないんですよね。

本当に怖いもの・・・今回も、いろいろありました。


   <つづく>

「ご不幸」舞台写真より

あんまり字ばっかりでつまらないので






 ブログランキング参加中 
  人気ブログランキング
 よろしければ、クリックを!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

参加中。よかったらクリックを!

人気ブログランキングへ