望子のただいま稽古チュッ!

稽古、公演、プライベート
・・・オバサン役者、木村望子の日々。

ご不幸ウラ話・・・いろいろあった「怖い話」<その5>

2016-10-12 13:53:35 | 舞台・ウラ話

実は、我々役者にとって、
本当に怖いのは「霊」ではないんです。

本当に怖いもの・・・今回もいろいろありましたが、
たとえば、コレ、ですね。
     

<ホントに怖い生理現象>

何が怖いって、生理現象ほど、
怖いものはありません。

咳とか、くしゃみとか、
自分では、いかんともしがたいだけに、
舞台上でおこると、
本当にどうしようかと思います。

そして、
その最たるものが・・・やはり尿意で・・・。


私以外の4人は、舞台上で、
ビールや缶チューハイを飲みました。

普通の芝居なら、中身は入れ替えるのですが、
今回は、あれ、本当のアルコールだったんです。

舞台上で本当にアルコールを飲ませるなんて、
まずないことなだけに、
酒飲みにとっては、またとないチャンス。

そこで張り切ったのが、
酒好きで、お酒に強いアフリカン寺越くんで。

自分の缶ビールはあっという間に飲み干し、
それでも足りずに、
恋人役のまちこちゃんの、缶チューハイまで、
飲んでしまうという、やりたい放題。

飲まれてたまるかと、
まちこちゃんがずっと缶を握っていても、
一瞬離した隙に、取っていってしまうという(笑)

私は裏にいるので、
その攻防戦は見られなかったんですが、
なかなか熾烈だったようです。


でもね・・・、

   そうなるとね・・・、

      待っているのは・・・。


ある日のこと、公演が終わって、
これからカーテンコールというとき。

先にはけた私が、裏に待機して、
ラストシーンまで出ている4人を待っていると、

突然アフリくんが、すごい形相で、
楽屋に続く階段を走り下りてきたかと思うと、

待っている私の横を、
通り過ぎていくではありませんか!

「ちょっと! どこ行くのよ!」

「すぐ戻る!」

と捨て台詞を残して、
すごい勢いで消えました。

行くところはわかってます。

だけど、カーテンコールの出番は、
あっという間に来ます。

「カーテンコールまでに戻れるかな?」
「無理でしょー」

という予想通り、
なぜか1人足りないご挨拶に。

カーテンコールでのおしゃべりが始まってから、
なぜか1人、列の中に入ってきたのでした。


ラストシーンは、かなり長時間のストップモーション。
きっと体が震えてたんだろうな(笑)

ただ、この劇場の構造上、
同情すべきところも、なくはなかったんです。


   <つづく>

「ご不幸」舞台写真より





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