望子のただいま稽古チュッ!

稽古、公演、プライベート
・・・オバサン役者、木村望子の日々。

ご不幸ウラ話・・・いろいろあった「怖い話」<その2>

2016-10-09 17:19:55 | 舞台・ウラ話

5年ほど前、
劇小さんにも「いらっしゃる」ことを、
知った時の記事です。

一度書いたものです。
ご存じの方は読み飛ばして下さいませ~。


はい。劇場にいる、あのお方の話です。

どこの劇場でも、どんなに新しくても、
劇場に、このお方は付き物(憑き物?)でして、

写真を撮ると、ボワッと白い塊が写ってたり、
ふっと後ろで気配を感じたり、
・・・するんだそうです。

はい、おかげさまで私、経験ありません。
私、ムチャクチャ、霊感がニブいんです。

鋭い人は、楽屋に入った途端、
「あれっ」と声を上げたかと思ったら、
「いるね・・・」と、ひと言。
(そういう人に限って、あまり怖がらない)

・・・なーんて話を、ココココココに、書いていますが、

劇場って、どんな劇場であれ、
人の思いがこもる場所なんでしょうね。

架空の人間が架空の物語を生きて、
それをそのまま、置き去りにしていくんですから。

実際の恨みも嘆きも、
ハンパなくこもっているだろうし、
たしかに、ちょっと特殊な空間ではあるんです。

また、それと同時に、
「見守ってくれてるんだよ」っていう考えもあり、
まぁ、できれば、
そっちのポジティブな意見を尊重したいと切望しますが。

・・・とにかく、

・・・なんであれ、

・・・劇小さんにも、いらっしゃるようで、

打ち上げの席で、誰かが喋り始めたんです。

「いたよね?」
「いたね」
「え? まったくわかんなかったよ~」(←これ、私)

「〇場の終わり、大勢でハケるじゃない。
 私が必ず最後なのに、誰か後ろにいたもん」
「あ、それ、〇〇さんも言ってた。
 ついてくるのがいる、って」

「な、なんで、そんなこと平気で喋ってられるのっ?
 コワイでしょーがっ!
 そのとき、恐くなかったの?」(←これ、私)

「いや、意外に恐い感じじゃないんですよ」
「そうだよね~」

「だって、〇〇さん、暗転でハケたとき、
 誰かとぶつかったって。
 誰もいないはずなのに」

「私はそういうの、一度も会ったことがないぞ

「え? だって、暗転チェックのときの光、
 みんな見たじゃないですか」

「暗転チェックのときって何? 見てないよ~


暗転チェックというのは、本番前に、
ちゃんと暗転になるかどうかを見る作業なんですね。

つまり、本番と同じように暗転を作ってみて、
変なところから光が洩れていないかをチェックするんです。

本番に入って、
暗転のはずなのに明るい!
なんて間の抜けた事態になると大変ですから。

その暗転チェックのときに、

「光、見たよね?」
「うん、見た」
「ああ、あの光ね」
「み、みんな、見てるんかいっ!」(←これ、私)


「あの光ですよ。
 暗転した途端、下から上にシュッと上がった」
「そう、あるはずのない光が、上に上がっていった。
 ・・・見てた人多いよね」

私、何してたんだろう・・・。

まぁ、暗転チェックなんて、別に注目する必要はないので、
見てなくても不思議じゃないんですが、

・・・はぁ~、劇小さんにもいるんだ。
こんだけ出てて、
一度も気配すら感じたことなかったなぁ。

いやぁ、鈍感で本当によかった~

・・・と、これが5年ほど前。
そこから、また今回の話へと戻ります



   <つづく>




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