<稽古場風景・その6>
――オバケ<before→after>つづき――
こういう特殊な衣裳は、
「まさか!」みたいなことがおきたりする、
と書きましたが、
ジャージでやっていたのではわからない、
「まさか!」がたくさんあるんです。
<視界が違う>
かぶり物によっては、横がまるっきり見えないことも。
足元が見えなかったりして、危険と判断されたら、
そこで衣裳の直しも入ります。
<可動域が違う>
手が上げられなかったり、小股でしか歩けなかったり。
これまでの振り付けがまったくできず、
さてどうする?ってこともあります。
<自分の大きさと違う>
ぬりかべや鯉のぼりのように、
自分の体よりはるかに大きいものを着ていると、
感覚がなかなかわかりにくいのです。
そして・・・、
こんな、いろいろなプロセスを経ての、
劇場での姿。
踊り終えて汗だくで戻ってきて、
衣裳を取りかけている途中にカメラを向けたのに、
いやな顔もせず対応してくれました
ヘンなところ撮っちゃってゴメンね!
ちなみに、
あんなに沢山のオバケがいたのに、
写真にはほとんど撮れてない
というのは、
オバケは着替えが大変なため、
稽古場でも、劇場でも、
使えるスペースは全部使って、
あっちこっちで着替えていたんですね。
だから私の近くで着替えているオバケしか、
撮ることができなかったんです。
何といっても、
早替えの現場の凄まじさってのは、
もう、大変なものですから、
いくら私が厚かましくても、
のこのこ撮りには行けません。
そして、完成品のオバケを見られるのは、
本番の、このときしかないんです。
というのも、本番以外は・・・。
<つづく>
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