昨日の続き。
場当たりなのに、なぜ稽古着か?
・・・と、その前に、
簡単に「場当たり」の説明をしておきます。
私たち役者は、
ずっと稽古場で稽古をします。
そして、最後の方には「通し」といって、
最初から最後までを、本番のようにやってみる、
という稽古もします。
そのときには、
音響さん、照明さん、舞台監督さんと、
スタッフさんも揃って、
できる限り、本番に近い形でやるのですが、
そこで何もできないのが、
照明さんなんですね。
稽古場に照明機材はありませんから。
もちろん、照明さんの頭の中には、
イメージが出来上がっているのですが、
実際の舞台上で、
その作品に必要な照明を吊り下げて、
そこから、
プログラミングした照明プランを、
現実のものにしていかない限り、
他の人間にはまったくわかりません。
これは当然、すべて、
劇場に入ってからの作業になります。
また、小道具は用意できても、
セットは、実際の舞台に建てこむまで、
役者も想像で演技するしかありません。
なので、劇場に入って、
セットが出来上がってから、
「やらねばならぬこと」は山ほどあるのです。
「この照明がついてから登場する」とか、
「この台詞きっかけで照明が変わる」とか。
暗転中の動きも現場でしかできません。
もちろん、それまでやってきたはずの、
音響さんとの仕事も、
実際に劇場でやってみると、
また変わってきます。
ということで、
場当たりで役者に要求されることは、
まず、本番と同じ衣裳とメイクにすること。
照明さんとの関係や、舞台上で全体を見るために、
稽古着じゃ意味がないんですね。
・・・と、
長々と説明をしてしまいましたが、
つまり、場当りなのになぜ稽古着?
という疑問は、こんな理由から出てくるワケなんです。
それなのに、この場当たりは稽古着!
こんなに照明美しいのに、稽古着!(笑)
って、場当り説明しすぎた~
すみません!
明日に続けます!
<つづく>
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