「高槻さんて、パンパースの広告みたい」
「???」
響乃ちゃんの発言に、みんな一瞬ぽかーん。
「ほら!パンパースの袋にある赤ちゃんの!」
「あ~~~、そういえば!」
高槻さんってかっこいい方なんだけど、
言われてみればベビーフェイスかも~。

パンパースの袋に出ている、
赤ちゃんに・・・似てる・・・かも?

通し稽古の前に、そんな話で思いっきり盛り上がり、
そこから通し稽古が始まりました。
話は進んで、高槻さん演じる銀次郎が
28年ぶりにふらりと戻ってきて、
私演じる道子と対峙するという、2人の最初のシーン。
2人で向き合って椅子に座ったものの、
ほとんど会話もない、重たくて息苦しいシーンの中で、
いつものように、
ちらっと銀次郎の顔を見たとたん。
あろうことか、というか、
やっぱり、というか。
浮かんできてしまったのです。
<・・・パンパース・・・>
「ヤバい!」
あ~、思っちゃった、思っちゃった、思っちゃったよ~

そうなんです。
「パンパース」が浮かぶよりも、
「ヤバい」と思う方がタチが悪いんです。
・・・余計な動揺をするから。
それなのに、それに加えて、また思っちゃった。
「パンパースなんて考えるな!」
ああ、もう、最悪のパターン

「考えるな」と思った時点で、頭はパンパース一色に

一応、普通に芝居はしているものの、
高槻さんの顔を見ちゃうと、
おでこにパンパースって書いてあるようで、
もう、もう、本当にどうしようもなくて。
必死の思いで平静を装って、
何とかかんとか乗り切りましたが、
すべて終わった、ダメ出しの時間に・・・。
(つづく)


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