さかざきが綴る「アンティークな日々」

アンティークディーラーさかざきがアンティークのこと、日常のことを綴っています。

銀座尾張町

2008-12-20 | 

     20081220

 プランタン銀座アンティークバザールのため、銀座で過ごすのも、もう5日目。土曜日のお休みの日、年末の今日の銀座は凄い人でした。

 そんな中、この画像のクリスマスツリーは銀座五丁目にある七宝焼きの老舗、安藤七宝店のウィンドウでみつけたもの。額の中に入った七宝焼きのツリー、ちょうどこの画像の大きさぐらいの小さなものです。

 この安藤七宝店、実は名古屋に本店があることをご存じでしょうか?思い起こせば、明治生まれの祖父母が生活していた我が家には、安藤七宝店の煙草入れやら、灰皿や文箱、茶托などがあり、ごくごく普通に使っていた記憶があります。元々、七宝焼きは、江戸の末期に尾張藩士によってその製法が発明され、今でも名古屋に隣接する街のひとつには七宝町という名前が残っています。

 そしてこの銀座の安藤七宝店のある銀座五丁目、六丁目は、江戸時代には「尾張町」と呼ばれていた地域。まだ浅瀬だったこのあたりを(江戸時代の初期、今の銀座の場所では潮干狩りが出来たのかもしれませんね。)尾張藩の手によって埋め立てられたことから名付けられました。もう今では地図上には「尾張町」という名前は残っていませんが、銀座の街を歩いていると、ふと目にすることがあり、私の地元でもある名古屋の昔の名前「尾張」の名前を見る度、「何か名古屋にゆかりのある場所だったに違いない。」とソワソワしていたのでした。そして、このたび調べてみましたら、私が思っていたとおり、尾張と縁が深いことが判明、ずっと疑問に思っていたことが解明し、これで気分がすっきりしました。

 そんなこともあり、安藤七宝店のウィンドウを覗く度、「おたくも東京に出てきて頑張っているわね。」と、まるで同士のような気持ちが湧いてきます。クリスマスシーズンのこの時期は、小さなクリスマスツリーやリースをかたどったブローチがウィンドウに並べられていて、またいつもとは違った華やかさ。ちょっぴり欲しくなってしまいます。

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