さかざきが綴る「アンティークな日々」

アンティークディーラーさかざきがアンティークのこと、日常のことを綴っています。

屋根神様の街へ

2009-04-05 | 日常生活

 この週末、お花見日和でしたね。皆様はお花見されましたか?この季節、どこかに出掛けたくなりますよね!?私達は、朝から名古屋駅からも歩いてすぐ、戦災にも遭わずに奇跡的に残っている古い街並み、那古野(なごの)へ。ここは、以前河村がひとりで自転車に乗って(自宅から40分は優にかかると思うのだけど。)出掛けて、「絶対面白いよ!」と感動していた場所。今回が私の初「那古野」となりました。

 那古野は「なごの」と読むのですが、名古屋城のことは元々那古野城と読んでいたとか、歴史ある古い読み方のようです。この辺りは100年以上前の民家はもとより、元禄の頃の蔵が立ち並ぶ場所まであり、中でも四間道(「しけみち」と読みます。元禄13(1700)年の大火の後に、防火のために道幅約7mに広げられたことからその名前で呼ばれるようになりました。)と呼ばれる界隈には古い街並みがそのまま残っていて、今も実際に人々の生活の場として使われています。

 今日はそんな那古野の街並みをご紹介。生まれたときから名古屋に住んでいたはずの私もびっくり、「こんな所が名古屋にあるなら、京都や高山まで行かなくたっていいじゃん!」目からウロコの名古屋散歩でした。

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 有名な屋根神様、津島神社、秋葉神社、熱田神宮を祭神としているのだとか。このように屋根に神様を祭る風習は名古屋にだけのもののようです。

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 江戸時代には尾張藩の御用商人でもある豪商の家が建ち並んでいたという那古野。今も沢山の蔵を見ることが出来ます。

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 路地裏に見つけた小さな美容院。「婚礼・着付」の文字から、その昔には、どんな花嫁さんがこの美容室から出てきたのかと思いを馳せました。

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 100年以上は経っていると思われる民家。ここではごく普通の生活が営まれているようです。きっとガーデニング好きの家主さんなのでしょう。エアコンの室外機も上手に隠されていますね。

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 四間道と交差する古い商店街円噸寺(えんどうじ)商店街の中の酒屋。立派な看板が印象的でした。明治の頃には、もう一つの古い繁華街大須と並んで、名古屋の盛り場だったのだそう。今はひっそりとしていてその面影はありません。余談ですが、スタンプのシャチハタは、この街から生まれた会社で、「シャチ」はもちろん名古屋城の金鯱からきているのだそうです。

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 1600年代半ばまでさかのぼれるという 浅間神社(せんげんじんじゃ)。木花開耶媛命(このはなさくやひめ)を祭った神社ということからも、由緒正しそう。でも、コンパクトで、街の人が気軽にお参りできる感じが良いのです。

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 ランチは蔵を改造したイタリアンレストランNagono Salonで。美しい白壁の建物にわくわくします。

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 こちらがNagono Salonの2階。太い梁や柱、ほの暗い室内に差し込む小さな窓の光が印象的、居心地の良い空間でした。桜海老と菜の花のパスタランチも美味しかったですよ。

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 食後のコーヒーは、こちらの古い民家を改造した喫茶店カフェ ド サラで。一見お洒落な佇まいなのですが、その実は…。「喫茶店文化の名古屋」の名前に恥じず(笑)、近所のおっちゃんとおばちゃんの憩いの場という感じがなかなかナイスなのでした。(メニューに、「モーニング」の文字を見つけてちょっぴり感激。そう、名古屋といえば「モーニング」ですからね。…って、私自身が実際にモーニングを食べたことってほとんど無いのですが。)もちろんコーヒーも美味でした。

 この季節、例年出張のお仕事が入っていることが多いのですが、こんなにのんびり名古屋で過ごすのは何年振りでしょうか。滅多にないことなので、楽しまなければ!明日には、東京から仲良しのアンティークディーラーのカップルが遊びに来るので、一緒に明治村へ行く予定です。きっと明治村も桜が満開のはず。これもまた楽しみです。

 こちらの那古野の様子は河村も自身のブログにUPしたようです。「しのぶ写真館」もどうぞよろしく!

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