このラヴリーなお茶碗、実は先日の京都骨董祭で、お向かいに出店していた「はた師」のSさんが持っていたもの。「はた師」というのは通称「市場」と呼ばれるプロのオークションで品物を落とし、アンティーク屋さんや和物を扱う骨董屋さんへの卸をお仕事にされている方のこと。
大きなガラスケースの中で、ガレやドームなどの高価なガラスに混じって、なぜかこんなお茶碗が何客か、その中から一番ラヴリーなこれをみつけて「私、これが好き!」なんて言っていると、「あ、これ内藤ルネさんのデザインだよ。」とSさんが一言。若く見えても、この道38年という大ベテラン、大先輩に当たるSさん、京都骨董祭でご一緒したのは今回が初めてでしたが、会期の三日間の間にすっかりお馴染みになり、このお茶碗を譲っていただくことになりました。なにせ、ガレやドームに混じって置かれていたこともあり、「ひょっとして高価な物では!?」と少しだけ危惧したのですが、とっても可愛いお値段でほっとし、河村が「僕も欲しい!」と言い出したため、二客一緒にいただきました。(こんな可愛いお茶碗でごはんを食べる河村って…ちょっとヘンでは?)
詳しい年代は聞き忘れてしまいましたが、内藤ルネさんって、こんな日常的なもののデザインも手がけていたのですね。なんだか懐かしい感じなのに、どこか新しさも感じてラヴリー。いまだサロンに置かれているお茶碗、早く自宅に持って帰って使わなくては。