お正月にも読んでいた「ボヌール・デ・ダム百貨店」、アンティークを扱う私にはとても興味深い内容なのですが、この本の中に出てくる、当時ボヌール・デ・ダム百貨店売られていた生地の描写はとても細かく具体的、読んでいてもいまひとつどういったもののことか分からないことも多々あります。そこで思い立ったのが、この「テキスタイル用語辞典」を参考書にして読み進むこと。
シフォン、タフタ、シャンタン、クレープ、ファイユ、サテン、ラシャ、ビロード、モスリン、リンネル、キャラコ、フランネル、ツィード、ジャガール、ブロケード、ダマスク、他にもまだまだ沢山！思い出しただけでもこれだけの布地が出てきます。（生地も扱っていた百貨店のお話なので、当然といえば当然なのですが。）ひとつひとつ耳で聞いたことはあっても、この画像付きの用語辞典で詳しい説明を読むといっそう理解が深まります。さらに言えば、小さなサイズの生地見本が付いていればもっと良いのに…。
この「テキスタイル用語辞典」、元々お客様からすすめられて購入したものですが、中ほどにはかなりのページ数でレースに関する章もあり、沢山の種類のレースが写真付きで掲載されています。もちろんそれぞれの詳しく説明されていておすすめ、読み物としても楽しめます。
それにしても…この「ボヌール・デ・ダム百貨店」を読んでいると、当時19世紀半ばのパリの百貨店では古いヴェネチアンレースや古いアランソンレースも売られていたことが分かり興味深いです。この2冊のセット、おすすめですよ！