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雀庵の「中共崩壊へのシナリオ(160」

2021-02-24 20:23:11 | 日記
雀庵の「中共崩壊へのシナリオ(160」
“シーチン”修一 2.0


【Anne G. of Red Gables/259(2021/2/24/水】昨日の産経に「スウェーデン 福祉大国の深層 金持ち支配の影と真実」(水曜社)のサンヤツ広告があった。新聞の縦3段×横1/8のサイズだから「サンヤツ」。マジメな出版社は基本的に貧乏だから掲載料は安目にしている。また、新聞社にとっては良書(教養・学問系)の広告は自らと読者の品位が高いことを示すものだから安目にしているという事情がある。


サンヤツを見ればその新聞の読者層の知的レベルが分かる、と言われるが、新聞離れが進んでいる今は「とにかく部数減を防ぐためには大衆迎合的な記事を増やそう」と新聞が格調や品位を落としていくのは仕方がない。正義や正論だけでは干上がってしまう。


産経の言論サイト「iRONNA終了について」 2021/2/16から。<2014年10月にスタートした総合オピニオンサイト「iRONNA」は、諸般の事情により2021年3月下旬をもって新規コンテンツの公開を終了することになりました。


およそ6年半の間、当サイトをご愛読いただいたユーザーのみなさま、700人を超える執筆者、協力していただいた各メディアの方々、及び広告等に協力いただいた方々に厚く御礼申し上げます。尚、終了後もこれまでのiRONNAのコンテンツが閲覧できる環境を維持するための態勢構築を進めています、云々>


ま、採算ベースに乗らなかったということ。試行錯誤は世の常だが、読者は「新しいアツアツホッカホカの論稿をまず見たい」のにiRONNAは「見せたいジャンルを強制した」のが間違いだったな。「新しい論稿」を売りにすると本紙やウェブと競合するから避けたのだろうが、ウェブにiRONNAを吸収したらどうか。投稿者から掲載料を貰うという手もある。


先だって黒瀬悦成・産経ワシントン支局長がアカ寄りに偏向しているようだと書いたが、近現代史研究家・高橋克己氏も「ペロシの責任を問う質問状を提出、共和党有力議員が議事堂乱入事件で」(アゴラ2/20)に黒瀬記者への不信をこう書いている。


<米大統領選の一連のトランプ辛口報道でコアな読者の産経離れを引き起こしたと、同紙の良心ともいわれる阿比留瑠比や古森義久を嘆じさせているワシントン特派員だが、黒瀬記者の15日の記事は「弾劾『無罪』もトランプ氏追及続く」というもの>


議事堂乱入事件はトランプ叩きのためにペロシ下院議長も「煽った」疑惑があることには触れないのは片手落ちだと指摘している。


冒頭の「スウェーデン 福祉大国の深層 金持ち支配の影と真実」は水曜社のサイトに目次などが紹介されているので有り難い(小生のアマゾンは大分前にハッキングされたので利用する気が失せた)。著者の近藤浩一氏はこう紹介されている。


「1975年生まれ。法政大学法学部政治学科卒業後、神奈川県警入職。その後オーストラリア留学を経てIT企業で数年間勤務後、世界屈指のスウェーデンの通信機器メーカー・エリクソン社へ転職。2007年よりドイツ・デュッセルドルフ勤務、2012年よりスウェーデンで勤務し現在システムマネージャーとして5G(第5世代移動通信システム)開発に従事」


現役バリバリの人が日々観察したスウェーデン。聞くと見るとで大違いのようだ。目次から。


◆1章 日本とこれだけ違う 仕事の効率、考え方やり方:これで効率アップ? コーヒー休憩ばかりの実態/人力作業のスーダンよりも時間のかかる建設工事/遅れる鉄道、度重なる経理ミス ドイツは実は非効率(欧州の優等生ドイツの事例。「効率」という言葉が指し示す日本と欧州の違い)


客目線の効率採用で中国企業に対抗できるか/見た目重視のオシャレなオフィスに騙されるな/高い失業率、機能しない失業プログラム/コスト優先で毎年のように行われる大規模リストラ


◆2章 本音を言わない国民性 我慢の住宅と暮らし方:アパートを借りられるまで5、6年は当たり前?/国民の借金「住宅ローン」で巨額な利益を得る銀行/人的ミスによる事故多発 低すぎる安全性への意識


本音を言わず主張もしない「ヤンテの掟」/歴史的事実と異なるイメージ操作がお得意/夏至祭、聖ルシア祭、クリスマス・・・豊かな伝統文化/無賃乗車に皮膚ガン イメージと異なる日常生活


◆3章 高い医療費、低い医療・福祉サービスの危ない生活:手術待ちの間に死んでしまう患者と医療事情/低額なようで実は高額な医療費のウラ側/日本では考えられないほど低い医師の技術力/ノーベル医学賞選考の場で繰り返された実験的手術/世界最先端の不妊治療と一般医療との大きなギャップ


孤独、貧困からの自殺も多い高齢者の実態/高齢者介護施設で餓死 民営化により次々起きる事件/高齢女性の半数は貧困年金受給者という事実/政府による命の選別が発覚したコロナ政策


◆4章 教育レベルとともに下がる子どものモラル:資格を持たない保育者の増加と広がる教育格差/ゆとり教育の弊害で下がり続ける教育レベル/教育現場に「競争原理」を導入した教育改革の失敗/留学生への環境整備はよいイメージを植え付ける国家戦略/全く機能していない移民者向けスウェーデン語学校


◆5章 世界の金融・経済を牽引する銀行とグローバル企業:世界に先駆けて進むキャッシュレス化/経済低迷期に大量の人材がノルウェーへ流出/世界で初めて紙幣をつくったスウェーデンの中央銀行/東インド会社がルーツ? 数々のグローバル企業/高い生産効率を維持する4つの理由/民主主義国家と見せかけて実はヴァレンベリ帝国


◆6章 環境ビジネスがもたらす環境大国の崩壊:なだらかな山、たくさんの湖・・・豊かな自然と共存/エコの利益に群がる企業 はびこる偽装商品/環境エネルギーを謳う一方で大量の二酸化炭素を排出/全廃から存続へ その場しのぎでコロコロ変わる原発方針/グレタ・トゥーンベリの活動に乗じて? 儲かる環境ビジネス


◆7章 軍事産業が主導する経済と外交:栄える軍事産業 平和国家はイメージ戦略の成果/産学官が連携して軍事を基幹産業に/軍事技術の民間転用により広がるビジネス/世界中の紛争国に行き渡るスウェーデン製の武器/フェミニスト外交の裏で武器輸出を行う二面性


◆8章 移民・難民の流入に歪むメディア:ここはアフリカ? 街にあふれる移民・難民/右肩上がりの人口増は移民・難民というカラクリ/増える銃犯罪、悪化の一途をたどる治安/クリーンなはずの国で起きている数多くの汚職事件/政府に不都合な情報をひた隠す公共メディア


◆9章 謎の一族支配と世界の権力者ネットワーク:富豪一族所有の財団が握る一国の運命/ヴァレンベリ傘下のエリクソン主導で進む世界の5G/米中の5G市場争奪戦のカギを握るヴァレンベリ家/人権尊重・環境保護は非難をかわす隠れ蓑/ヴァレンベリ家とノーベル財団の深く危ない関係/実は経済と深く関わるヨーロッパ王家/一族のパワーを支える秘密ネットワーク/利子制度による無限の借金ループ/株式制度下の中央銀行のピラミッド構造/これからも続く一握りの金持ちによる世界支配(以上)


WIKIによると――「スウェーデンにおける犯罪数は増加傾向にあり、2011年の統計では犯罪数148万件と発表された。犯罪発生率でみれば日本の約13倍に及ぶこととなる。犯罪防止国民会議の調査では16年に国民の15.6%が暴行や脅迫、性犯罪、強盗などの被害に遭っている」。


民主党≒アカの米国はスウェーデンのような国を目指しているのだろう。「この世の天国を創る」と騙されてソ連や中共のように9割の民は被支配階級として地獄を体験することになる。


人間が人生で一番学べる時期は18歳辺りから60歳辺りまでの40~50年しかない。実際に体験を通じて得られる一次情報は限られているから、他者の体験である二次情報などからも学ばなければ「たった50年ほどの知見、体験知」のままであり、これでは新たな問題に接すると右往左往し、道を誤りやすい。


町内のちっぽけな地図しか持っていなければ、それ以外の地では迷子になりかねない。広域地図と方位磁石、先人の経験やアドバイス、ガイドがあれば遭難リスクは最小で済む。我々には先人、先輩の残した体験談や思考の記録である「教養・学問系良書」がどっさりあり、それを学ぶことで正しい道、リスクを軽減できる道を辿れるのではないだろうか。


古人曰く「学ばざれば垣(かき)に面す」、学ばないと塀に向かって立ったようで、前方が見えずに二進も三進もいかなくなるぞ、と教えている。また「学びて思わざれば、則ち昏(くら)し、 思いて学ばざれば、則ち殆(あやう)し」 、学ぶのは結構だが、よく考えて咀嚼しなさい、また自分で考えるだけでは偏狭になるから、人からも学びなさい、と。


先人の知恵や体験を勉強しながら考える、考えながら先人の書物から勉強する・・・それによって我らが選ぶべき道が明らかになるのではないか。


高橋克己氏、近藤浩一氏が反共愛国戦線に「助太刀いたす、いざ戦わん!」と名乗りを上げてくれるのは嬉しいものだ。熱戦か冷戦か読めないが「中共包囲戦」という次の戦争はインド太平洋の安定のみならず、「失われつつある日本」を取り戻す戦争にもなってほしいと思っている。小生も役立ちたいが、足手まといか・・・
目安箱:ishiifam@minos.ocn.ne.jp