日々、あんのん。

からだの育ちの凸凹、学習のスタートラインにつけない人のもっと学びたい、発達したいを応援します。

青写真。

2019-01-21 11:15:01 | 発達応援
 今日はとても暖かいおいどん県です。
居間の日なたで太陽の陽にあたると「昨日まで沖縄だったんだ〜」と思い顔がほころびます。


 たった一回の沖縄で、私は沖縄がとても好きになったみたいです。

 沖縄で、新刊の著者、すべてそろっての講演会と講座があるとの告知を見たとき、本当にすごいな、と主催者の方の気概に圧倒されました。

 そして、そのテーマを見たときに、私が思ったことは、これは私の関わるお子さんや保護者さん、また、色々なところで凸凹っ子、人と関わる方にも聞いて欲しい!実践して欲しい!ということでした。

 だから今回、自分が学びに行くと同時に、
鹿児島で講座講演会をするときの青写真を得たいという気持ちで沖縄に出かけて行きました。

 でも正直にいうと、講演会も講座もハズレなし!と思っての旅でした。それは、これまでの花風社主催の著者の講座、講演会に出かけて行ってハズレがなかったからです。

 花風社の著者で唯一のハズレの講座は、あの、悪夢のぐだぐだ講座だけですが、あれは花風社主催ではありませんでした。

 悪夢のぐだぐだ講座については、こちらをごらんください。

 そんな風で、今回も青写真を得たいと思いつつも、自分の仕事に活かす種を見つけるべく、大船に乗った気持ちで講演会と講座で学ぶ姿勢で沖縄入りしていました。

 まずは講演会が始まり、前半の浅見さんの自閉症や発達障害の方々との「真剣に共存を考える」という思いを受け、次に『元刑事が見た発達障害 真剣に共存を考える』の著者榎本さんの講演が始まりました。

 榎本さんの講演は「元刑事が見た発達障害〜自由に生きていくためにこそ社会のルールを知っておこう〜」という内容でした。

 発達障害のみならず、非行に走る子どもたちが全国より高い水準にある沖縄で、本当に身近に、差し迫って知っておきたい人が多いテーマだろうなぁと、主催者さんの地域に寄せる強い思いを感じさせるものでした。

 榎本さんは元刑事で、発達障害のお子さんの支援職の経験もあり、また、塾、予備校的なところでの経験もあります。経歴から考えて、親御さん目線にも、お子さん視線にも、思春期まっただなかの世代に向けても語りかけられる、そんな力を持っている方と思うので、どんな切り口で話をされるか、私はとても楽しみにしていました。

 講演内容は、昨日も書いたように、
「何をすれば問題行動になるかということを明確にお話しくださった」ものでした。
聴衆目線で書くならば、そこが最も聞きたいところですから、評価としては「可」です。

 ただ、鹿児島での講演会の青写真を…と思っていた、主催者目線での感想は、この講演はなしだな、というものでした。

 なぜなら、本を読む以上のおみやげがなかったからです。

 これまで、私が主催した講演会では、講演会の意図をお話ししてくださる方に伝え、
なぜ、その内容を求めているのかの思いも聞いていただいて、それに基づいて、お話をしてくださる方が内容を考えてくださって、さらに、その内容を確認し…、と前もって何回かやり取りをして練り上げてくださったものをお話しいただいていました。

 それは、鹿児島に住んでいるとはいうものの、
無名のどこの馬の骨かもわからない私が主催する講演会の題をどこかで見て、「聞きたい!」と思ってわざわざ足を運んでくださる方々の突き動かされる思いを感じ、また、聴衆の方からいただく講演会費、時間、など、たくさんの有形無形の費用がかかっていることへの責任があるからです。

 主催者としては、わざわざ足を運んでいただくのだから「来て本当に良かった!」と、来てくださった方が次へ動き出すヒントを家で本を読む以上におみやげにもって帰っていただきたい!との思いがあります。本以上の+αがないならば、わざわざ講演会を開く必要性を私は感じません。

そして決定打となったのは、会場で感じた率直に感じた話の着地点がわからない迷路に迷ったような講演会だったことです。ただ、こっち!と浅見さんがとっさの機転で手を引っ張ってくださったから、辛うじてゴールはしたのですが。
 
こんな風で、鹿児島での講演会の青写真はちょっとしばらく、寝かせておこうと思いました。

 実技の講座については、本当に、とても充実していました。初めて接する護道は、本を読み込んでいたおかげで、鈍い身体の私でも文字が動画、いや、それは言い過ぎで、頭の中でゆっくり、とびとびのパラパラ漫画レベルくらいには、ぎこちなく動き出しました。

 もっと、じっくり、ゆったりとした時間の中で学ぶことができたらいいかな、という青写真ができあがりました。

 自分の足を使い、耳目を用いて手間をかけ、学びに行き、情報も得に行った沖縄。そんな手間ひまは大切だなぁと、揺れる沖縄から帰りの飛行機で考えることでした。