福島原発事故損害賠償請求訴訟第１回裁判（9月18日）（大阪地方裁判所）の概要

　昨年の９月１７日に大阪地方裁判所に提訴した福島第１原子力発電所事故損害賠償請求訴訟の第１回の裁判が，この１８日午後２時から始まります。
　以下は，当日の大まかなスケジュールです。
『１２：００ 淀屋橋にて宣伝行動 地下鉄御堂筋線／京阪「淀屋橋」駅１番出口出たところに集合（１２：３０終了予定）

１３：００ 大阪地方裁判所・本館南側玄関集合

１３：１５〜１３：３０ 大阪地方裁判所・本館南側玄関前 整理券配布（*１３：３０抽選*）

※ １３：２０〜１３：３０頃に、原告・弁護団は正面から裁判所に入廷を行う予定です。

１４：００ 弁論開始（２０２号法廷）

※ 抽選に外れた方は、同時刻に、報告集会会場（大阪市中央公会堂・３階小集会室）にて、模擬法廷を行いますので、そちらに移動をお願いします。

１５：３０頃 弁論終了予定

１５：４０頃 報告集会 大阪市中央公会堂・３階小集会室

１７：００過ぎ 終了予定

■ 第１回弁論期日の内容は以下のとおりです。

・原告３名の意見陳述 Ｍさん　Ｏさん、ほか１名
区域内避難者、区域外避難者、県外避難者それぞれの立場から、この裁判にかける思いを訴えていただきます。

・金子弁護団長の意見陳述
この裁判の意義について弁護団から訴えます。

・訴状及び準備書面の内容に関するパワーポイントによる陳述
３名の若手弁護士により、「福島第一原発事故が被害者から奪ったもの」「避難の相当性」「国・東京電力の法的責任」という内容のプレゼンを行います。』
　大阪地方裁判所の大法廷における原告とその代理人弁護士が着席するスペース，さらに傍聴席には限りがあるため，私は，第１回裁判を傍聴さえできません。しかし，そんなことよりも，国の今回の事故の法的責任を認める判決を裁判官が気持ちよく書けるように，その材料を提供することに全力を尽くします。

謝るだけ，まだマシ

「評判の高い新聞の名声を汚した」…米ＷＳＪ紙(読売新聞) - goo ニュース
　あの福島第１原発で事故を起こした東京電力は，いまだに，自らの法的責任を否定しています。それに比べれは，朝日新聞は，真摯に謝罪と反省を行って，また，正しい報道を行ってくれると期待できます。

国と東京電力からの答弁書～福島原子力発電所損害賠償請求訴訟

　福島原子力発電所損害賠償請求訴訟（大阪地方裁判所）の第１回裁判が，この１９日に開かれるのを前に，国と東京電力からの答弁書，つまり，訴状に記載した原告（他人を裁判所に訴えた人）の主張に対する反論を記載した書面が，最近，裁判所に提出され，私の手元にも届きました。
　それを読むと，東京電力のそれは，ほぼ予想どおりでした。他方，国の答弁書では，私が関わっているパート，つまり，福島原子力第１原子力発電所の津波対策について国の規制権限不行使が違法であるとの原告の主張については，ただ一言，「争う。」とだけ書かれていました。
　答弁書が出たので，我々原告弁護団は，これに対して反論をしなければなりません。
　私としては３．１１の事故（犯罪？）について，東京電力に法的責任があるのは当たり前，国もまた同じ，との方向で主張立証していくつもりです。

依頼者の話を聴くということ

　昨日，私が関わっている裁判の前に，３０分，裁判が終わって後に、２時間，依頼者のお話を伺いました。
　民事事件でも，依頼者（事件の当事者であることがほとんど）の話を聴けば聴くほど，事件の筋とそのあるべき解決，そして，依頼者の真の願望が見えてくるのです。
　依頼者との打ち合わせは，１回あたり最低２時間は予定しておくべきであることを再認識しました。　

続発する3.11津波関連訴訟について

　朝日新聞によると
　『東日本大震災の津波で、岩手県釜石市鵜住居（うのすまい）にある市の防災センターに逃げ込んだ家族が犠牲となったのは、本来は避難場所でないことを市が住民に周知していなかったためだとして、２組の遺族が９日、市を相手取り、計約１億８３００万円の損害賠償を求める訴訟を盛岡地裁に起こす。
　訴えるのは、１組が母（当時７１）を亡くした男性（４５）と姉２人。男性は母を連れてセンターに避難し、男性は水面上に顔を出して助かったが、母はのまれた。市が事前にセンターを避難先とする訓練をしたことなどが原因として、慰謝料を含め約９千万円を求める。男性は「多くが犠牲になった原因をはっきりさせたい」と話す。
　もう１組は、隣の市立幼稚園の臨時職員だった妻（当時３１）を亡くした４０代の夫と両親。妻は訓練通り、センターに避難して犠牲になった。約９３００万円を求める』とのことです。
　山元町立東保育園事件や第七十七銀行女川支店事件，さらに大川小学校事件のように，津波で被害にあった被害者が，いろいろなところを相手方として訴えを提起しています。
　これらは，すべて，事件の真相が知りたい，誰（個人or組織）の責任なのかを明らかにしたい，という痛切な想いから，起こされているのです。
　自然災害なのだから仕方ない，訴えを起こすのはおかしい，所詮金目当て，などとは言わずに，周囲の方々は被害者を温かく見守ってあげて欲しいです。

大阪市北区南扇町１府道ひき逃げ死亡事件

路上に下着姿の男性　ひき逃げで死亡か　大阪・北区(産経新聞) - goo ニュース
　この事件の発生現場は，私の職場のすぐ目と鼻の先です。
　犯人は，逮捕されたようですが，轢いた対象が人だとは思わなかったとの弁解をしているそうです。しかし，この府道は真っ直ぐな見通しの良い道路で，前さえ見ておれば，人であることに気がつかないはずは絶対ないのです。この事件を管轄する天満警察署には，徹底した捜査をお願いしたいです。

特集 明日へ－支えあおう－「妻を探して海へ」～高松康雄さん～

　明日（９月７日）朝１０時１５分から，高松康雄さんを取り上げた番組がＮＨＫ総合テレビで放送されます。
　ＮＨＫのＨＰによると，
　『宮城県女川町のバス運転手・高松康雄さんは自らの手で行方不明の妻を探すため潜水免許を取得。この夏、初めて海に潜った。１年間の厳しい訓練の日々と妻への思いに密着。』
　『去年秋、宮城県女川町のバス運転手・高松康雄さんは地元のダイバー高橋正祥さんを訪ねた。「妻をこの手で探したい」。勤め先の銀行で津波にあった妻は行方不明、手元に残るのは地震直後に妻から届いた「かえりたい」というメールだけだ。５７歳になる高松さんは、高橋さんと厳しい訓練を重ねて潜水免許を取得。この夏、妻を探すため初めて海に潜った。手がかりは見つかるのか。訓練開始から１年、高松さんの妻への思いに密着する。』です。
　高松さんの奥さんは，第七十七銀行女川支店事件の被害者で，津波によって，他の行員とともに行方不明のままなのです。
　私には，早く高松さんの奥さんが見つかることを祈るしかできませんが，高松さんを引き続き応援していきたいです。　

これも学校事件かもしれません

不明の京大生２人、心肺停止で発見　富山の北アルプス(朝日新聞) - goo ニュース
　この２人の大学生がどういう経緯で北アルプスに行ったか，不明ですが，山岳部の活動としてのもなら，大学及び引率者の責任が発生している可能性はあります。富山県警による徹底した捜査を期待します。

デートＤＶを考える～愛は全てを受け入れること？～

　昨夜は，「デートＤＶを考える～愛は全てを受け入れること？～」という題名の研修？を大阪弁護士会館で受けてきました。講師は研究者で，暴力をふるう男性向け「ＤＶ加害者プログラム」を実施している非暴力ルーム・大阪（ＮＯＶＯ）を主宰されている人でした。
　その内容は，ＤＶ加害者の弁護を担当する弁護士に向けてのものようでした。
　その講師が，子供のときからの教育が重要，つまり，男女交際（結婚を含む。）では，一方がイヤだと言えばそれで交際（結婚）はそれで終わりだということを教え込まなければならないと言われたのはそのとおりだと思いました。

リクライニング攻防？

“リクライニング攻防”相次ぐ緊急着陸　乗客けんか、航空会社に批判の声も(フジサンケイビジネスアイ) - goo ニュース
　飛行機のシートをリクライニングをさせないための器具を売り出すとは、ビジネスチャンスはいくらでもあることをあらためて痛感しました。
　日本でも，新幹線のリクライニングについて，同じことが起きる可能性はあります。