毎日新聞によると,奈良県立奈良北高校(生駒市)で12月4日,1年生の男子生徒が転落死した問題で,生徒の父親が,12月17日,奈良市内で記者会見し,「いじめを受けた疑いがあり、真相を究明したい」と訴えたそうです。そして,いじめ調査に遺族の意見を反映するよう求める要望書を,同日,奈良県教育委員会に提出したそうです。
父親は会見で「(無料通信アプリの)LINEなどで(同級生から)からかいや、ばかにされることがあったようだ」とし,転落直前に教室に残したメモに「いじめが疑われる記述があった」と説明したそうです。また,「何とか止められなかったのか。大人になっていろいろな思い出を作ってほしかった」と無念さを語ったそうです。
いじめ調査について奈良県教育委員会は12月15日に常設の委員会で行うと発表したが,父親は「遺族への説明は30分だけで、不十分」と批判し,遺族側と協議して第三者委を設置するよう求めたそうです。
しかし,第三者委員会による調査は,学校の内部調査よりは,ほんの少しだけマシ,と捉えておかないと,期待を大きく裏切らることになります。