不純な動機の養子縁組の有効性

　報道によると，節税目的の養子縁組が有効かどうかが争われた訴訟の上告審弁論が１２月２０日，最高裁第3小法廷（木内道祥裁判長）で開かれ，結審したそうです。
　争われたのは，2013年に82歳で死亡した福島県の男性が生前に行った，長男の子どもとの養子縁組で，男性の長女と次女が無効だと訴えたのです。
　上告審で孫側は「養子縁組届であることを認識して男性は署名，押印をしており，縁組の意思はあった」と主張し，他方，長女らは「相続税対策のみを目的とした養子縁組が認められれば，脱法行為を容認することになる」と訴えたそうです。
　この紛争の前提として，相続税の基礎控除というものがあり，相続人が増えると税の負担が軽くなるのです。そのために，養子縁組をして，子＝相続人の数を増やすことが行われるのです。
　しかし，当事者に養子縁組をする意思はあることは間違いないので，その目的が節税であっても，養子縁組は有効です。　
　最高裁判所もおそらくそのように判断するでしょう，

福島第一原発事故損害賠償訴訟弁護団会議

　今夜も，福島第一原発事故損害賠償訴訟の弁護団４班会議に参加してきました。
　この数年，クリスマスには必ず会議をしていたのですが，今年はクリスマスが３連休に当たることもあり，会議からは解放されることになりました。
　しかし，来月の会議に向けて，宿題が出て，それを年末年始で仕上げさざるを得ません。
　次回の裁判＠大阪地方裁判所は，３月２日です。　

アンコール「えん罪弁護士」

　アンコール「えん罪弁護士」，放送，決まりました。
　12月20日火曜日，ＮＨＫ総合１，午後10時25分～ 午後11時14分 です。
　

福島第一原発事故損害賠償請求裁判報告

　　今日も，いつものように傍聴席の抽選に並んだのですが，驚いたことに落選でした。この数年，抽選で落選したことがなかったのに，去年の１１月の千葉地方裁判所での抽選でも傍聴席をゲットしたのに，です。
　しかし，気を取り直して，他の弁護士から特別傍聴券を受け取って，傍聴席に座りました。
　今日は，被告である国や東京電力が，福島第一原発の敷地に達する津波を予見できた時期と，結果回避可能性について，弁護団の弁護士がプレゼンテーションを行いました。
　私としては，裁判官には，準備書面に添付した，かなり力作の年表（時系列表）をしっかりと見て欲しいです。

5200万円は回収できないことも報道して欲しい

乳児施術死、元理事長らに５２００万円賠償命令
　「元理事長らに５２００万円賠償命令」
　この種の報道，よくあるものですが，賠償金が実際に被害者へ支払われたという報道は，まずありません。
　ほとんどの被害者は被害弁償を受けないまま，終わっているのです。　
　このことを，もっと報道して欲しいです，多くの人に知って欲しいです。
　

福島第一原発事故損害賠償請求訴訟（大阪地方裁判所）

　明日も，福島第一原発事故損害賠償請求訴訟の裁判in大阪地方裁判所があります。
　日本のあちからこちらで避難民に対するいじめが報告されていますが，大阪では，そんなことは絶対にないと信じて，裁判，ガンバリます。　

弁護士の選び方～学校事故・事件を語る会（小集会）

　先週末，『学校事故・事件を語る会』小集会に参加してきました。
　今回も，弁護士選びで苦労しているとの報告があちらこちらで出ていました。
　弁護士が被害者の心情に共感しない，被害者の気持ちと弁護士の目指すところが食い違っているといった「弁護士と依頼者との相性の問題」以前のこと（弁護士が得た情報を被害者＝依頼者に知らせない等々）が起きているようで，残念です。

2017組織罰シンポジウムチラシ（案）

　まだ確定していませんし，誤記もありますが，今のところ，こんな感じです。

組織罰 第３回署名活動inＪＲ伊丹駅

　明日は，朝１０時から署名活動を行います。
　かなり寒そうですが，気合を入れて頑張ってきます。

ＤＶＤ労働法基礎研修

　今日は，弁護士会館でＤＶＤを視聴する形で，労働時間規制に関する研修を受けました。
　驚いたことに，そのＤＶＤが録画されたのが，なんと６年半前のことだったのです。
　６年前は，どんな事件に関わっていたかなと考えながら，講師の話を聴いていました。