世の中には、多くの鉄道ファンが存在している。その数は年々増加傾向にあるように思える。少なくとも、アントンKが鉄道を意識した1970年代と比較すると、その差は歴然だ。思えば、昔は鉄道好きというと、良いイメージは皆無で、幼稚とか、オタクとか、変り者に見られることが多かったように思うが、現在では、社会にも認知され、そんなに奇異な目で見られることも少ないようにも思う。昔ではまず考えられなかった、女子鉄、ママ鉄なども市民権を得ている時代。随分と時間が流れたものだ。
アントンKは鉄道が好きと言っても、その対象は、撮影することがほとんどあり、模型工作や収集、あるいは鉄道旅行など、気持ちは十分あっても現実にはなかなか手が出せないでいる。限られた時間の中で、長年続けてきたこの趣味活動を今後どう展開していけるか、最近よく考えてしまうことがある。すぐには答えは出せそうもないが、趣味の仲間たちとの交流で今後も刺激を受け、さらに高みを目指せれば幸いなことだ。
アントンKの鉄道撮影は、今やジャンルを問わず、気になった鉄道車両は垣根なしに撮影したいというスタンスに変わりつつある。若い頃は、どうしても周りのコアな友人たちの影響を受け、機関車の撮影が中心になっていたが、現在はというと、かなり自由度が増していて、車輛に対しても好き嫌いが無くなったと思えるくらい自由になったと思う。それは、車両の記録というスタンスを少し広げて、もう少し自分の主張を画像に反映したいと思うようになったからだ。写真の奥深さに今更ながら気が付いたということだ。
蒸気機関車と電気機関車。
さて現在の鉄道ファンの間では、どちらが人気があるのだろうか?昔だったら、当たり前のように、蒸気機関車に決まっていると即答したものだが、今ではその様相も変わりつつある。蒸機に目がいくのは、50代以上の国鉄時代現役の蒸機を知っているファンが多く、今の若者たちからすれば、圧倒的に電気機関車に軍配が上がってしまうようだ。時代とともに、走る車両も変化していくが、それに魅了されるファンも哀しいかな代替わりしていくことを実感している。
2001-01-07 9733ㇾ みなかみ物語号 JR東日本/上越線:渋川付近