現在の中央東線は、ブルーサンダーことEH200型の独壇場となっているが、本の20年前のことを思えば、まだEF640番台の活躍が見られ、色々なきっかけを見つけては足を運んでいた。何せおおよそ重連運用で、貨物列車は運転され結構な運転本数だったから、篠ノ井線まで足を延ばしてよく通ったものだ。この後、この0番台から1000番台に置き換わったが、とにかく中央線で1000番台を見た時の違和感は今でも残っている。時間とともに慣らされてきてしまったが、西線のEF641000番台も同じ感覚を思い出している。趣味的見地から言えば、やはり中央線はロクヨンゼロと言いたいのだ。
掲載写真は、一番好きなスタイルのEF64で初期の機体。このEF645号機は、直流時代の福米時代を経験している機関車で、全面窓周りにデフロスタ装着の残懇が見られ、より武骨な山男の面構えとなっている。そうとも知らず、全面アップで待ち構えていると、あっという間に夕日は山影へ沈み、薄暗く変わったところで飛び込んできた一次型。寒さなど吹き飛び、熱いものを感じたことを思い出す。
2002-02-20 EF645+46 JR東日本/中央東線:甲斐大和付近