アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

朝の定番~ゴハチの急行「銀河」

2019-05-09 21:00:00 | 国鉄時代(カラー)

時間差でEF58にご登場願うことにした。

国鉄時代、東海道線の朝は華やかで、次々にやってくる夜行列車たちに夢や憧れを抱いたものだ。遠く九州から夜を徹して東京まで走り切る列車達は、アントンKには頼もしく力強く思え、そんな気持ちを少しでも残そうと当時はカメラを向けた。相変わらず腕前は未熟だったが、それでも諸先輩方の写真を参考にしながら、どうすれば想い通りに撮影出来るのか自問自答していたのだ。カメラは連射など出来ず、またフィルムもカラーポジフィルムは露出が難しく、初心者には無理だと勝手に決めつけていた時代だった。それよりまだカラーは高価で中々カメラには装填出来なかったのだ。当時の仲間内では、カラーは晴れでないと使わないと教えられ、仮に晴れてカラーで構えても、被写体によって変わる露出に苦労し、かつピント合わせで極度の緊張をあおられたものだった。こうして文字に書いておかないと、すでに忘れかけている当時の撮影は、今の時代には通用しないだろうか。少し前まで、フィルムカメラで撮影されているファンの方も見られたが、最近はついに見かけなくなってしまった。どこか寂しさが募るが、昔こういった経験を積んだことを、少しでも現在のデジタルカメラに生かせれば良いのだが・・。いつもそんなことを考えて線路端に立っている。

朝の東海道本線のゴールデンタイム。九州ブルートレインの先行列車で、急行「銀河」がやってくる。画像は、多客臨の51号で14系客車で運転されていた。EF58けん引だから気合が入っていたが、立て続けに荷32ㇾや104ㇾも上ってくるから、ゴハチだけで3本。今の感覚なら入れ食い状態かもしれない。6102ㇾは東京区の運用だから、当然虎の子ロクイチも顔を出すことがあったが、この日は、東京区の異端児とも言えるEF5888だった。ご覧のようにヒサシが上を向いているため独特の表情だったことが懐かしい。またスノープロウも装着しているようだが、これは可動式。未装着の時もあったのではないか・・・

1978-08-08     6102ㇾ  EF5888  銀河51号   東海道本線:平塚付近にて