アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

イベント列車に沸いた遠い日

2019-05-14 21:00:00 | 国鉄時代(モノクロ)

アントンKは、昔から機関車の重連運転は好んで撮影してきた。貨物列車に見られた重連総括はもとより、回送を兼ねた重連もターゲットとして長年撮影を楽しんできた。今では本当に限られた列車でしか重連運転は見ることが出来ず寂しいものだ。

古くは、南武線の貨物列車に見られたED16の重連列車(5191列車)。不定期での回送重連だが、結構な頻度で仲間と機番を争ったことも懐かしい。その後、中央線貨物列車に見られた石油列車(5472列車)。こちらは定期列車だったため、EF15では機番集め、その後のEF60の時代では、かろうじて画像を残すことが出来ている。83年改正でできた東北線の1151ㇾ、それに磐越東線の691ㇾ。これらは定期の三重連列車であり、狂喜乱舞して現地を目指したことは良い思い出だ。他にも「ゆうづる」のED75重連や、「越前」のEF62重連など、旅客列車での重連運転も大変盛り上がったものだ。こんな魅力的に思える列車たちも、いつの間にか消えてしまったという印象だ。どの列車も満足のいく撮影はできていない。しかし、残された画像からは、当時の夢中になった気持ちが今でも蘇ってくるのである。

さて今回は、重連列車でも、イベント列車として運転された時のもの。国鉄末期、いよいよEF15が引退間近の頃、特別運転された「新宿駅100周年記念号~EF15三重連の旅」。引退直前の甲府(もしくは八王子)のEF15を寄せ集めて都内から甲府まで走っている。さすがにアントンKも、同一形式の三重連となると、いくらイベント列車でも見たい気持ちが先に立ち撮影しているようだ。機番からすれば、何の魅力もないEF15だが、6つのパンタグラフをかざして走る姿は、やはり重厚であり今でも目に焼き付いている。

1985-03-03    9404ㇾ   EF15192+196+198  12系6両  塩山付近にて