アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

国鉄型キハ40系を回想する・・・

2020-01-08 20:00:00 | 国鉄時代(モノクロ)

普段首都圏を走る車両ばかり気にかけていると、忘れてしまいがちなのが、地方で活躍している車両たちの事ではないだろうか。特にローカル列車に使われている車両たちは、知らない間に世代交代しているケースがままあるのだ。最近では115系電車に対してそんな想いになったし、107系電車にしても短期間で消えてしまった想いが残っている。

そして昨今注目を浴びているキハ40系列の気動車も、近い将来同じような思いを感じることになるのだろうか。アントンKには、このキハ40系という形式をまず思い浮かべると、その新製時の回送列車が頭をよぎってしまう。国鉄時代末期の1979年、栃木の工場で産声を上げたキハ40系は、各地へ新製配置するため、機関車にけん引された回送列車が頻繁に走っていた。今言うところのタラコ色も、当時は朱色一色の何とも味気ない新車だと感じたもの。本音を言えば、そんな新車よりもけん引する機関車がEF58だったため、常にそちらに興味が置かれていたのは自然の成り行きだったかもしれない。同時期に50系客車も頻繁に回送され、ゴハチに注目していた時代だけに、これらの回送列車は格好のターゲットとなった訳だ。50系客車も払下げ以外消滅した現在、このキハ40系列に対しても、よくぞ今まで生き延びてきた感を再認識し、日本の原風景の中で記憶に留めて置きたくなった。ゴハチに牽かれたキハ40を見送ってから、すでに40年以上の歳月が経ち、そして今度は地方の景色として定着したキハ40に会いに行く。どこか不思議な感覚で見つめることだろう。

掲載写真は、新製当時の回送列車から。伴車を伴い6両単位で地方へ送られるキハ40系。東京区のEF58がよくその任に当たっていた。

1979-04-15     回6347ㇾ  EF58129              東海道本線:東神奈川付近にて