前回に続いて都心で撮影したものから1枚。
現状では、埼京線とか湘南新宿ラインとでもいう線だろうが、昔は「山手貨物線」と称しており、頻繁に貨物列車が行き交っていた線区だった。当時のアントンKは、走る被写体にカメラを向け、撮影することに快感を覚えて、何でも国鉄車両ならば撮影するスタンスだったように思う。残された画像そのものは、まだ未熟でとてもお見せできるものではないが、個人的にもどこか懐かしく感慨深くなってしまう。
この画像は、EF65500番台がタキ編成をけん引してきたもの。この時点では、東海道線のブルートレインは、EF65PF型に置き換わった直後と思われ、やってきたP型の表情は暗く疲れた雰囲気で、シャッターは切ったもののやるせない気持ちになったことを思い出す。第一線を退き、こうして次の職場で黙々と活躍する65P型を目の当たりに見て、感傷的になったことも事実。この後更新改造され、外観塗装まで変化するとは考えもしなかった時代だった。
1978-09-23 5281ㇾ EF65536 山手貨物線:駒込-田端