東海道スジを走るEF58に比べて、個性が乏しくファンには嫌われがちだった北のEF58たち。ここでは高崎第二機関区、長岡機関区のEF58について振り返ってみたい。
アントンKには、自分の撮影チャンスからか、駆け出しの時代から北のEF58には馴染みがあり、よって愛着が沸きそれなりに楽しめていた。しかし、その後東海道線を走る個性豊かなゴハチを知ってしまうと、かなり北のゴハチへの想いも変化してしまったという事実は確かにある。当時を思うと、撮影に出向く頻度が北と南とで逆転していくのだった。
ここでは、そうなる前の時代から1枚。隅田川からの東北線を北へと向かう荷物列車で、少し前まではEF56が最後までけん引していた事で知られていた荷41列車。個性が乏しい高二のカマの中では、ヒサシが上を向き独特の表情を醸し出していた59号機だ。続く客車も、パレット式の貨車に見える車両ではなく、いわゆる雑形客車が連なり、編成もとても好みでよく狙いに行ったもの。撮影場所も今では全く姿を変えてしまったことだろう。
1978-08-02 荷41ㇾ EF5859 東北本線:赤羽付近