碓氷を越えた581・583系はいない。他形式の特急電車にあるような、189系・489系といったような碓氷峠対策区分が最初から存在しないのだ。国鉄が民営化されると、全国的に見ても何でもありの状況になったきた印象があったから、もしや大好きな583系電車もロクサンに牽かれて碓氷を越えるかも?何て妄想したものだ。
そんな想いは、ついには叶わなかったが、組み合わせは無理でも並びなら、ということで何度かチャレンジしたことがある。かつて季節臨で「シャレー軽井沢」という夜行列車の設定があった。これは関西から北陸周り長野経由でやってくる今で言うところのリゾート列車だった。確かに紛れもなく581系電車だが、当時の西日本の581系には原色塗色はなく、顔色の悪い下地塗装のような配色のもので、どうにも好きになれなかったことを思い出す。581系も、JR化後は普通電車用に格下げされたり(419系・719系など)、見るに堪えない車両も増えていたが、この西日本の塗色も別の意味で印象深いものとなっている。
夏特有の深い霧に覆われた、軽井沢駅に姿を現わした581系電車と中線で待機中の峠の主EF63。何にでも言えることだが、やはりオリジナル塗色が一番しっくり感じてしまう。
1993-08-03 9318M シャレー軽井沢 号 JR東日本/信越本線: 軽井沢
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