元乃木坂46の生田絵梨花さん
あまり馴染みのない僕が
耳にした「卒業」
斉藤由貴さんの曲
優しく包み込むように歌う
生田さんの「卒業」
このカバーも名曲「卒業」をまた魅力的にした。
卒業シーズンで
必ず耳にする名曲。
この作品も
作詞松本隆
作曲筒美京平
作品なのだ
前回あげたブログの
B'zのcover曲
セクシャルバイオレットNO1も
松本、筒美作品
この幅白い世界観がまたプロの
奥深さをしみじみと感じる
音域が比較的低く
淡々と歌い込んでいくこの楽曲に
あまり歌は上手いとは思えない
当時の斉藤由貴さんが
とつとつと歌う
いじらしさに共感し、
卒業シーズンにあわせたセールスに
ヒットしたもので
名曲に仕上がっていったのは
やはり
季節感のあるものに
人々は歌を心に刻んでいくものなんだと
感じる。
季節が変わる事に、歳を重ねるごとに
深く広く
作品の良さが滲みわたり
無意識にくちずさみ
過去の情景を懐かしみ
思い出す。
松本隆さんの
「木綿のハンカチーフ」にみる
地方から
都会に出ていく
別れ
卒業して
別れ、離れ離れになる男女の情景を
作品にも見ることができる。
セーラーの薄いスカーフで
止まった時を結びたい
だけど東京で変わっていく
あなたの未来は縛れない
反対のホームに立つ二人
時の電車が今引き裂いた
あゝ卒業しても友達ね
それは嘘ではないけれど
でも過ぎる季節に流されて
逢えないことも知っている
なんとも切ない歌詞が
畳み込むように羅列されている
どうにもならない
早い勢いでながれていく時間の中で
留まりたい思いだけが
取り残される
容赦ない時の速さに
乗り遅れまいと
するけれど
立ち止まり後戻りする
心が悲しい。
何か忘れものをしたように
振り返るその瞬間にふと
心に傾れ込んでくる
「卒業」の風景
あの瞬間
ピュアな心でこの先もずっといられたら
そう思っていた瞬間も僕にはあった