この曲から
オフ・コースから
オフコースと表記が変わり
レコーディングメンバーも
バンドスタイルのサポートメンバーだった
ベース 清水仁さん
ドラムス 大間ジローさんが
顔を揃えていた。
ギターの松尾一彦さんがまだ合流
されてなかった。
オフコースはDUOスタイルで
それこそ70年フォーク全盛時代
まだ、頭角を現せずに
潜伏期間が長く、一番初めの事務所はあの、かぐや姫と同じだった。
かぐや姫はその後拓郎のいる
ユイ音楽工房へと移っていったが…
優しい曲調とハーモニーで聴かせる
DUOでは
あの頃の世間の色には
色あせてしまうくらい
まだ強い色を出す個性的なグループではなかった。
どこか職人的な自分たちのスタイルで続けていってた
二人組でのオフコース
上昇志向を持ち始めたのは
小田和正さんだったのか?
サウンド思考に切り替わっていく変遷がみてとれるように
徐々に
外堀をうめながら緻密な
音作りと完成品を世に出そうとする
職人的な顔が同居していた。
それを裏付ける学歴は
東北大学工学部建築学科卒
早稲田大学大学院理工学研究科修了
という学歴どおり、
緻密に音作りを積み上げていく感じを思わせる。
やがて
オフコースは5名になり、
バンドスタイルで一気に天下を
取りにいった。
時代に追いついたオフコース。
その前のしずかな時代
前奏曲のように
穏やかな時を告げ
秋の気配という歌にある
歌詞が
やがて袂を分ける予言をしているかのように…
♫こんなことは
今までなかった
僕があなたから離れてゆく
小田和正さんが盟友鈴木康博さんと
袂を分ける事を予言するかのように
歌の内容は男女の別れ
しかしながら現実は小説より奇なりであって
二人組 のDUOのあり方、行く末、をやはりオフコースも暗示されていたようで
どのグループも二人組は
どこかで袂をわけるのが常で
例外なく
オフコースもそうであった。
古くからのファンは
変わっていくそのグループを受け入れて応援を続ける人、
グループの変貌に見切りをつけて
応援をやめる人
それぞれで…
変わらざるおえない
事情と変えなくてもいい思いの
狭間でグループは大きく
JUMP UPできるものと
消えていってしまうものがある。
オフコースは
成功した例であって
全て良かったわけでもなく
失ったものもあった。
「秋の気配」のシングルレコードのB面 恋人よそのままで
というタイトルも
今思えば、意味深だ
恋人=鈴木康博さんだったわけで
小田和正さんの揺れる心は
進む季節の中
寂しさを纏った秋の気配を感じ、やがてくる
新生 オフコースへの
布石はこの頃から打たれていたのかもしれない、
生き残るため、輝けるために…
息の長い活躍、活動は嬉しいことでもありますね。良い歌と共に…