さだまさしファンの選ぶ人気曲の
上位に位置する
「主人公」
コアなファンでもない
僕であっても
この歌は
唸るほど、いい、と思ってしまう。
さだまさしの文学的歌詞と
メロディー、そして、アレンジ
見事に調和している。
人は懐古的な気持ちになったり
した時
(その、言葉が欲しかった、その言葉がしっくり、ピッタリくる!)と
思える言葉を
さださんはよく、引用して、歌詞に当てはめてくる。
時には 思い出行きの
旅行案内書にまかせ
「あの頃」という名の
駅でおりて「昔通り」を歩く
旅行案内書にまかせ
「あの頃」という名の
駅でおりて「昔通り」を歩く
はじまりの詩からして
心を掴まれる。
♫時には 思い出行きの…
ガイドブック(旅行案内書)にまかせ
で始まる歌に
深く
聴いている誰もが
自分の思い出の世界へ
diveするのだ。
そして、よく歌詞につかわれている
単語(あの頃)…
(あの頃)って?
人それぞれ
あの頃はある
中学生?高校生?大学生?
それぞれのあの頃の場面へ想いは飛ぶ。
私が煌めいていた瞬間
私が輝いてた季節
今の自分から
見て、比較的、懐古的な
あの頃。
無垢な自分を確認できるすべは
思い出を辿ることだけ、
辿っていくと…
♫あそこの別れ道で選びなおせるならって
勿論 今の私を悲しむつもりはない
確かに自分で選んだ以上精一杯生きる
勿論 今の私を悲しむつもりはない
確かに自分で選んだ以上精一杯生きる
この歌詞に気持ちは行きつく…
現実と後悔、人は誰しも
確認したくなる
たら、れば…
と思いたくなる
だけど
思い出の中では
そして、思い出になる前の
煌めいていた、輝いてた
季節は
きっと
それぞれ誰もが
「主人公」たるものだったはず
♫私の人生の中では
私が主人公だと…
そう思う。
そう思い直して、
胸を張って、
また、生きていく希望と
動機をもらって
今ある人生に花を添える気持ちで
生きていけるように
時には、思い出の中に潜り込む
ことも
僕たちには必要だったりするもの