師走の満月
今年最後の満月
今年最後とか
今年最初とか
限定的な何かに心動かされ
人は
スペシャル感を満喫するのに
触れ込みに弱さをみせ
ついつい
また、仕舞い込んだ心の底の思いやら
願いやらを託そうとする
それに
もってこいの
満月
色々あって
気がつくと
師走 12月
12月に入って急に
冬らしくなって
急ぎ足の冬がやってきた
夜空を見上げるのも
寒さを気にして
長い時間見上げれなくなってくる
寒い時こそ空は澄んで
月夜はよりクリアになるものだけど
ついつい寒さに負けて下を向き
肩を丸めて部屋へ戻ってしまう
上を向いて
前を向いて
月が満ちた今宵
今年最後の満月を…
願いも
吐き出す思いも
ぶつけることのできない
僕だけの苦しみも
刻むことや解き放たない
沈み込んだ重き罪と一緒に
今宵の満月に託して…