もう すでに時代おくれぎみな男なんですけど 僕は…
凄く染みる歌詞なのです。
阿久悠
森田公一コンビの作品
でも勇逸なこの歌。
和田アキ子さんの
「あの鐘を鳴らすのはあなた」
に続く名作。
「時代おくれ」
を歌った河島英五さん当時34歳
この歌は今尚
親父世代の愛唱歌なところもあって
僕も遅ればせながら…
この歌が染みる年頃になってまいりました。
目立たぬように
はしゃがぬように
似合わぬ事は無理をせず
人は心を見つめ続ける
時代おくれの
男になりたい…
妬まぬように
焦らぬように
飾った世界に流されず
好きな誰かを
思い続ける
時代おくれの
男になりたい
いかにも
阿久悠さんらしい詩。
でもこの歌が発表された年は
1986年
バブル期前夜
世の中が浮かれ始めていた時
この様な渋く、時代を横から静かに
見ていく
どっしり構えた男の歌を
作ってた阿久悠さん
森田公一さんに
改めて
敬意をもつのであります。
そして、朴訥と歌う
河島英五さんのこの歌が
わかる人にはわかる
という信念を持った歌い方が
また、凄くあっていて
メジャーレコード会社
CBSソニー移籍第一弾の名刺がわりと充分なり得た作品だったわけで…
なかなかこの歌の良さが伝わるまで人一人に対して直接届けられる歌の様に思えて…
その周波数があった時 涙腺を破り
胸の扉を静かにノックしてくれて
荒んだ心に肩を優しく叩いて
くれてゆくようなそんな
歌のメッセージなのだ
沁みます
しみじみと…デスョね…