♪ふるさと持たないあの人に…
海辺の青さ 教えたい
ふるさと 持たない あの人の
心の港になりたいの
♪好きとも 言わないし おたがいに聞かない
二人が出逢えたこの街を 愛して暮らす私なの
ふるさと持たないあの人…
心のふるさとになりたいと願う
優しい人、
この歌にインスパイアされて
吉田拓郎さんは
「シンシア」という名曲を生み出してた。
歌い継がれる名曲
「シンシア」は
南沙織さんのことでもある。
♪懐かしい人や
町を訪ねて
汽車を降りてみても
眼に映るものは
時の流れだけ
心が砕けて行く
帰って行く場所もないのなら
ゆきずりの触れ合いで
なぐさめあうのもいいさ
シンシア
そんな時
シンシア
君の声が
戻っておいでよと
歌ってる
君の部屋のカーテンや
カーペットは
色褪せては
いないかい?
早春の港の歌詞
歌の世界に返すように
シンシアという歌ができた
いきさつは
お互いのシンパシーと
リスペクトと
あの頃の歌謡界とフォーク、ニューミュージック界の垣根を
飛び越えて
自由な歌の世界を作り上げようと
その世界を広げようと
していた
拓郎さんらしさが作品に投影された形になったと思う
この歌にしてこの歌ありき
そんな
繋がりを見せた
作品。
南沙織さんの歌い方で
歌い出しの最初の言葉に力がはいる
ふるっ!さともたない
と始まる
「ふる」という単語に力が入って歌う癖
拓郎さんも同じような傾向がある
歌い出しの単語の頭に力が入ってる
この辺なんかも似通っていて
面白い。
晩秋の時を迎えつつある
今なのに
早春の港
とは
季節違いだけど
なぜだか
この二、三日目
南沙織さんの
「早春の港」が
頭の中でずっと鳴っている。