♪やめろっと
言われても
今では遅すぎた
あの時替え歌にもなった
西城秀樹さんの
【激しい恋】
もう、今は時効になったから
話すけど
いけない事をした若気のいたりとしてのエピソード。
物を盗んではいけません!
万引きはダメです。!
やめろ
やめろと言われると
やりたくなる
というわけではないが
万引きという行為は
当時
何をしたのかというと
思春期の入り口
大人への成長期にある
性的好奇心が高まってきていた頃だ!
女性の裸の写真や
いわゆる 【エロ本】
(ビニ本)を買うという行為には
あまりにも難しいので
(金銭的にも、年齢的にも)
でも、欲しい、見たい、という
欲望が膨らんで
股間も膨らんでしまう
そんな下半身暴走族に
なりかかった
小学生の高学年。
友達と意を決して
下した結論は……
万引きしかない!
盗んで手に入れるしかない!
という結論至った。
そうまでして手に入れたかった
欲望達成までの道のりを
今思えば
なんと、馬鹿な
情けない
警察に捕まらなくて良かったと
恥ずかしいやら
情けないやら
あの頃の僕に
言ってやりたいと思うのです。
もし、捕まっていたら
穴があったら入りたい程度では済まなくて末代までの恥とされ、
学校では間抜けな
晒し者として
男子から馬鹿にされ
女子からは
軽蔑の眼差しで指さされ
その後の人生浮かばれないことに
なっていたかもしれない
しかし、そんなハイリスクを
いともせず
それに望んだ僕たちだった。
万引きして手に入れるべく
エロ本は隣町の古本屋
下見をして二人で店内に入り
片方が店の店主を釘付けにし
その隙にもう一人が物をいただくと
いう手筈だった。
シュミレーションよろしく
意を決して乗り込んだ
店の前。
滑りの悪い引き戸の本屋の入り口を開けて、
店内に入る
いつもは店主が機嫌悪そうに出てくるのに
その日はなかなか
出てこない
(これって、めちゃチャンスなんじゃないか?)
そう思ったら
すぐに僕と友達はそれぞれ
目の前のエロ本を手に取り
急いで店の外に出て
徒競走でもそこまで早く走った
ことがないくらいの
猛スピードで本屋から立ち去った。
途中
僕の頭の中には
西城秀樹さんの
【激しい恋】が流れてきた
♪やめろといわれても
今では遅すぎた
激しいエロの風に
巻き込まれたら
最後さぁ〜
なんて歌いながら
盗むまでの僕の心は
善なる心<エロ本
だった。
とにかくエロ本が欲しかった
どんなことをしてでも
それが
息を切らして
逃げて手に入れた
エロ本を見るにつけ
僕の心は
善なる心>エロ本
と罪を感じていた。
結局気持ちのいいものではなく
公園の土管の中で二人で
戦利品を鑑賞するも
心穏やかではなく
物凄い罪悪感に襲われて
たつものも立たず
何か目的が逸脱した感じで
バツが悪かった
好奇心が罪悪に勝つ瞬間
でも後から
大きく襲ってくる
罪悪感。
♪やめろと。言われても
今では遅すぎた
ではなく
今からでも遅くない
なんだと思う。
今では手軽に
欲望達成が手に入る時代。
昔は
もどかしく
はずかしく
苦労しながら
大人への興味と
成長の達成を
時間をかけて
進めてきた。
その後の人生で
激しい恋におち
女子と付き合う
ようになるまで
もう少し時間が
かかっていくのであった。