「お祭り」
心は浮き足だって
開放感と期待感をもたせてくれる。
子供の時は
祭りの出店、露店のにぎわいに
心ははずみ、
思春期になれば
お目当ての子に会えるのでは?
という期待感をもち、
付き合い始めた男女なら
お祭りへ一緒にいく約束をする
といった
「お祭り」は特別な時間であって
思い出の時間、場所になっていた。
片思いのあの子を お祭りで見かけ
二人連れで歩くあの子
付き合ってる彼がいる事実を知ってしまう
残酷な場でもあったり、
楽しい祭りも一転奈落の底に突き落とされる。
小柳ルミ子さんの
「お祭りの夜」も
そんな
事実を知らされて泣いてしまう
いじらしい女性を歌った
歌だ。
お祭りは
心を開放させてくれるだけに
拡がりすぎた心は
伸びきった感情の糸は
ちょっとの事で
脆く、ダメージも深い。
振り幅が大きい悲しい話は
楽しい気持ちを反転させる
初期の頃の小柳ルミ子さんの歌には
健気ないじらしい女性の姿を歌う
作品が多かったように思う。
また、天地真理、南沙織と並んで三人娘を名乗って
可愛いかった
小柳ルミ子さん
「わたしの城下町」の次の作品
だった
「お祭りの夜」
初々しさがよく伝わってくる
キュンとする
作品なのです。