久々の懐かしい声
思いの外元気そう
それは
僕も
そして
君もだ
別に無理して
から元気を
出してるわけもなく
その声に懐かしさと
変わらない何かが
時の流れを一気に
縮める
2人の会話
近況は心情をまとって
心をまさぐるように
探し残しのないように
変化と進化を見逃さない
人の心は三日もすれば
変わっていくもので…
だけれども
変わらない何かも
あるわけで
電話でしかわからない何か…
直感がものを言う
目の前にいる相手なら
情報量の多さから
見逃してしまうこともある
電話で声から仕入れる
相手の微妙な変化
そこを探し当てるのが
あの頃の楽しみだった
「目は口ほどにものを言う」
があるように
「電話の声で聞き分ける相手の心情」みたいな
目を閉じて受話器のむこうの
姿を創造する
電話は
相手の心が
一直線に突き刺さる
言葉の矢
まだまだ
話し足りないんだよ…