6月の春は一度に花開く
この岬には
秋に紫陽花咲くという…
6月に訪れる春
北の国にして
遅い春
本州は梅雨入り間近、
関東では梅雨入りと発表された
先日の梅雨入り前の穏やかで
清々しい日から
昨日、今日と雨模様。
今日の僕の口から
漏れた歌は
【竜飛崎】
シングル盤【シンシア】のB面作品
作詞岡本おさみ
作曲吉田拓郎
亡きかまやつひろしさんとの
コラボ曲
バックバンドはあの浜田省吾さんがドラムを叩いていた愛奴。
その貴重な音源としての
【竜飛崎】
♪六月の春は〜一度に花開く〜
この岬には 秋に紫陽花咲くという〜
岡本おさみさんの旅の歌
人生を旅と重ねて
歌にすることはよくあることで
彷徨いながら落ち着く先を求めて
人は旅をする
それは人生においても…
僕の父親のことを考えながらの
その事では
この歌に親近感を寄せるところがある
3番の歌詞に出てくる
♪海峡を越えた鉄打つ響きわたる
室蘭の夜
紅い火の粉が降り注ぐ
道ひとつ決まらぬ
生まれついてのろくでなしには
あゝ悲しみでさえも
海の汚点(シミ)か…
過ぎてゆくばかりだな
僕の旅
竜飛崎よ どてっ腹を
ぶち抜かれちゃったね…
対岸の北海道の室蘭製鉄所
そこには父親が
生まれたばかりの
僕を育てるために
北海道の地で生活を始めて
家族のために働いていた場所だ。
母親を亡くし継母の元で
不自由し、
自立するために苦労しながら
自衛隊の試験を受けて
一人で自立しながら
そこで良い上司に巡り合い
身元保証人になってくれて
室蘭製鉄所に
就職することになったことを
生前教えてくれたことがあった。
なかなか昔のことを話したがらない。
特に僕には話すことが
なかったけれど
この話はしっかり
聞いたことを思い出す。
人々が懸命に
一緒懸命生きていた時代
裕福な生活
平和な家庭生活を夢見て
身を粉にして働いてくれた
その場所が
北海道の室蘭にはあった
そこは僕が生まれた場所
もともと
大分にいた
父母が
遠く離れた
北の地に渡り
そこから生活が始まっている
そこに生まれた僕
母親も青函連絡船で本州から
北海道へ渡って
その地に立った
父親との結婚式無しの
生活をするために
派手なことを嫌い
堅実に生活して
何不自由なく育ててくれた父親と
母親。
当たり前を手に入れることは
簡単なようで
簡単ではないと
馬鹿なことでこの歳になるまで
わからなかった僕。
そして
この、地にまた
来てから
安住の地として
生涯を全うした父親。
大阪で生まれ
大分、京都、大分、そして北海道と渡り
そしてここに来て
巡った人生の旅は
ろくでなしでもなく
懸命に幸せになるための旅だった
それは大きな代償もあり
それでも、孫やひ孫の顔を
見ることのできるところまで
生きてくれた父親。
僕はそれでも
やっぱり
何一つ親孝行ができてなかったと
思ってる
ろくでなしは僕の方だったね
ろくでなしじゃないし、
自慢の息子と思われていたと思います。
どのアーティストでなんていう曲なのかを理解できてなくて
ただ、良い歌だなぁと
聞いてた曲も当時は沢山ありました。こうしたB面の、曲なんかもそういったパターンで曲名知らずでいて後になって知ったりしたものでしたね
その後、レコードを買いました。
懐かしいです。