東京電力福島第一原発事故は、1号機に続いて2、3号機でもメルトダウンが起きていたことをようやく正式に認めた。
これで4号機1基がメルトダウンしたチェルノブイリ原発事故を数の上では上回ることになった。放射能汚染などについて実際にどうなっているのかというと、具体的なデータがあまり詳しく示されていないので今のところよく判らない。
24日の原子力委員会に専門家として招かれた原子力発電環境整備機構フェローの河田東海夫氏(原子力工学)は、放射性物質による土壌汚染の濃度が一部地域でチェルノブイリ事故に匹敵するとの分析結果を示し、避難住民の帰還には大規模な土壌修復計画が不可欠だと指摘した。
河田氏の推計によれば福島原発の北西を中心に、チェルノブイリ事故で強制移住の基準となった1平方メートル当り148万ベクレルを超える地域が約600平方キロにわたって広がり、同事故で一時移住の基準となった1平方メートル当り55万5千ベクレル~148万ベクレルの地域も約700平方キロに上ると説明した。
河田氏は「セシウムが土壌と強固に結合している」とし、放射線量が下がりにくいと強調。表土と下層の入れ替えなど、住民が帰還するために大規模な除染が必要だと述べた。
因みにヨウ素131は半減期が8日と短いが、セシウム137は半減期が約30年。セシウム134は半減期約2年と長期間にわたって放射線を出し続ける。
政府も東京電力もこれまでのところ土壌汚染に対する補償や除染に対しては具体的に何も示していない。避難住民の人たちの心中はいかばかりかと察するに余りある。
これで4号機1基がメルトダウンしたチェルノブイリ原発事故を数の上では上回ることになった。放射能汚染などについて実際にどうなっているのかというと、具体的なデータがあまり詳しく示されていないので今のところよく判らない。
24日の原子力委員会に専門家として招かれた原子力発電環境整備機構フェローの河田東海夫氏(原子力工学)は、放射性物質による土壌汚染の濃度が一部地域でチェルノブイリ事故に匹敵するとの分析結果を示し、避難住民の帰還には大規模な土壌修復計画が不可欠だと指摘した。
河田氏の推計によれば福島原発の北西を中心に、チェルノブイリ事故で強制移住の基準となった1平方メートル当り148万ベクレルを超える地域が約600平方キロにわたって広がり、同事故で一時移住の基準となった1平方メートル当り55万5千ベクレル~148万ベクレルの地域も約700平方キロに上ると説明した。
河田氏は「セシウムが土壌と強固に結合している」とし、放射線量が下がりにくいと強調。表土と下層の入れ替えなど、住民が帰還するために大規模な除染が必要だと述べた。
因みにヨウ素131は半減期が8日と短いが、セシウム137は半減期が約30年。セシウム134は半減期約2年と長期間にわたって放射線を出し続ける。
政府も東京電力もこれまでのところ土壌汚染に対する補償や除染に対しては具体的に何も示していない。避難住民の人たちの心中はいかばかりかと察するに余りある。