日々是好舌

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アメリカの 傍若無人 許すまじ

2012年11月19日 10時44分43秒 | 日記
沖縄でまたまたアメリカ軍人が逮捕された。

今回、住居侵入容疑で現行犯逮捕されたのは普天間基地所属の海兵隊中尉であるからこれまでよりもっと始末が悪い。軍隊の階級で中尉といえば部下の兵士の綱紀粛正を指導する立場の者である。

最近では10月に、アメリカ兵二人による集団強姦致傷事件が発生し、在日米軍は日本に駐留する全アメリカ軍人の夜間(PM11:00~AM5:00)外出禁止令をだした。しかし、それでも11月2日未明にはアメリカ兵が読谷村の民家に侵入して中学生を殴打するという暴行事件が起きている。過去の類似事件を思えば枚挙に暇がない。沖縄は長い間にわたって米軍人の性欲処理の場所とされてきたのである。
私はきれいごとだけを並べる積もりはない。昭和33年に売春禁止法が施行されるまでは合法的な売春が行われ、沖縄にもそうした場所、所謂「赤線地帯」があったのも事実である。沖縄市「旧コザ市」の赤線地帯通称「吉原」や同じく宜野湾市前原にあった赤線地帯通称「新町」である。

こうした事件が起きるたびにルース米駐日大使の神妙な顔や仲井真県知事の口を尖らせて抗議する顔がテレビ画面に映るがこうした事件が一向に後を絶たないのはなぜだろうか。

解りやすい話をしよう。
NHKテレビの大河ドラマ「平清盛」を思い浮かべていただきたい。平治の乱に敗れた源義朝の愛妾・常盤御前は敵(かたき)の清盛にも抱かれたのである。つまり、戦いに敗れた側は、勝った側に生殺与奪の権を握られているのであるから生き延びようと思えば貞操も誇りも何もかも捨てなければならないのだ。

古来、戦争というものは相手の領土や財宝を奪い取るために行われたのであり、敵将の妻妾はおろか人民すべてを奪い取ったとしてもなんの不思議もないのである。

わが国はアメリカと戦争をして、原子爆弾二発を喰らい、完膚なきまでに叩きのめされた。オキュパイド・ジャパン・・・占領下の日本には進駐軍の兵士が我が物顔で闊歩し、これらの兵士を相手にした売春婦、所謂「パンパンガール」が嬌声をあげていたのである。

沖縄は日本国内で唯一地上戦が行われたところである。アメリカはペリー提督の時代から沖縄には領土的な野心を持っていたとされている。今日の中国の軍事的台頭から鑑みれば不沈空母としての沖縄米軍基地はさらにその重要さを増すばかりであろう。
つまり、沖縄のアメリカ軍基地は今後とも決して無くなることは期待できないのである。

敗戦後67年を経た今日でも戦勝国のアメリカは勝利者としての権利を保持し、敗戦国の日本は未だに戦後のままでいるのである。これがボクシングの戦いならばリターンマッチもできようというものだが、戦争は二度とできないのであるから、アメリカと日本の力関係はこれからもずっとこのまま続くのである。

せめて願いたいのは日米地位協定を見直し、犯罪者たるアメリカ兵の即刻引渡しや日本国内法に基づく裁判と処罰ができるようにしてもらいたいものである。