8月16日は、お精霊送りとして京都五山の送り火がある。我が家の庭からは右大文字と妙法の法が見える。昨夜の送り火は薪が乾燥していたせいか例年より炎が高かった。2年前、東京電力福島第一原発からの放射性物質汚染を受けた薪を燃やすか燃やさないかで、すったもんだした事が思い出された。
点火から火が消えるまでに、人は自分の誕生から死までの一生を見詰める。終った後に残るのは山の闇。「我らは何処から来たり何処に向かわんとする物なるや?」
お精霊さんが終ると人々は無口になって家路を急ぐ。
大文字やおふみの空もただならぬ 蕪村
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます