京都楽蜂庵日記

ミニ里山の観察記録

蛋白質と囲碁の構造的類似性

2024年10月22日 | 評論

              蛋白質の3次構造

 

 タンパク質は1次~4次構造まで規定されている。1次構造は構成アミノ酸の配列順序、2次構造はペプチドにおけるα-螺旋、β-シートなどををいう。3次構造は全体の立体的構造(上記図)である。さらに複数のペプチドが相互作用してコンプレックスを作りたものを4次構造という。このような空間構造が蛋白の酵素作用やホルモン、細胞維持などの機能を発揮する。

 

 

            囲碁の棋譜

 

 囲碁の黒石、白石をそれぞれアミノ酸と考え、二つのタンパク質の絡み合いによるゲームと考えることができる。1次構造は石の連結の様式、2次構造はその連結でシチョウ、ゲタ、ウッテガエシ、アツミなどの機能をもった部分、3次構造はまとまった空間を囲む集団といえる。黒白の二つの集団の相互作用は、具体的には「地」の計算のことで、これで勝負が決まる。

 囲碁試合における要諦の基本は、序盤では石の連結(1次構造)、手筋(2次構造)が大事で、中盤と終盤はどこで、3次構造としての集団を作るかで勝負が決まる。

 

 

 

 

 

 

 


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